iPhone XSとiPhone XS Maxは、カメラの性能向上が特徴のひとつです。米メディアAppleInsiderが、iPhone XとiPhone XS Maxで撮影した動画を比較しています。
iPhone XS Maxのダイナミックレンジの広さがはっきりと
iPhone XSとiPhone XS Maxのフロントカメラは、1080pのHD動画を60fpsで撮影可能となっています。
1080pの30fpsという同条件で、iPhone XとiPhone XS Maxで撮影した動画を比較すると、iPhone XS Maxで撮影した動画は、空の青さ、水面の色がはっきり移り、人物の顔も自然です。また、ボートの白い船体も鮮明で、ダイナミックレンジの広さがわかります。
なお、iPhone XS Maxで1080pの60fpsまでフレームレートを引き上げると、ダイナミックレンジが若干狭くなったものの、iPhone Xの動画よりも鮮明に映りました。
また、iPhone XS Maxでは音声をステレオ録音可能になっており、音声もはっきり聞き取りやすくなっています。
4K動画で比較
リアカメラで4K画質の動画を撮影すると、iPhone XS Maxのダイナミックレンジが、iPhone Xより広いことがわかります。
iPhone XS Maxは、空が鮮明に撮影できているほか、水面の波や木々の緑もきれいに撮影できています。
望遠レンズに切り替えて4K撮影した動画を比較すると、iPhone XS Maxの画質の高さが細部の表現力に出ています。
iPhone XS Maxのオートフォーカスは超高速
オートフォーカスは、iPhone XもiPhone XS Maxも高速ですが、iPhone XS Maxは背景から前景への切り替えが特に速いことがわかります。
AppleInsiderは、この高速オートフォーカスは、iPhone XSとiPhone XS MaxのISP（画像処理プロセッサ）の機械学習による効果ではないか、と推測しています。
薄暗い室内での撮影
薄暗い室内での撮影では、iPhone XS Maxの方が暗いところは暗く、明るいところは明るく、自然な色調で撮影できています。
室内で撮影したセルフィー動画は、iPhone XS Maxがより適切なホワイトバランスで、細部までしっかり映っています。
夜景撮影で大きな違い
iPhone XとiPhone XS Maxのダイナミックレンジの違いが如実に現れたのが、夜景撮影でした。
iPhone XS Maxは、「Comfort Inn」の看板の青地に書かれた白い文字やロゴを鮮明に映し出したのに対して、iPhone Xは看板が真っ白に映ってしまい、ホテル名を識別するのが困難なレベルです。
建物に取り付けられた装飾ライトは、iPhone XS Maxの写真では鮮明な青で映っていますが、iPhone Xのものでは白っぽくなっています。
iPhone Xのカメラも十分高性能なのですが、iPhone XSとiPhone XS Maxは、さらに一段上の動画撮影性能を獲得している、と言えそうです。
AppleInsiderによる動画は、こちらでご覧ください。本稿で紹介しきれなかった場面の動画も、数多く紹介されています。
Source:YouTube
(hato)