ボストン・レッドソックスの外野手、iPadを使ったフォーム解析で成績の大幅改善に成功

マルティネス選手
 
現在ボストン・レッドソックスで外野手として活躍するJ.D.マルティネス選手は、2014年にアストロズから契約を解除され、自由契約となりましたが、その頃使い始めた3台のiPadを使ったフォーム解析技術によって、今年のオールスターゲームに選出されるほど、成績の大きな改善に成功しました。

フォーム解析で悪い癖からの脱却

戦力外通告選手からベストヒッターにまで上り詰めたJ.D.マルティネス選手は、自身のスウィング力学を徹底的に分析することで、バッティングを大幅に向上させました。その鍵となったのが、3台のiPadです。
 
マルティネス選手が練習を行うバッティングケージには、左右に2台のiPadが三脚で設置されており、スウィングを逐次録画しています。もう1つのiPadはマルティネス選手自身が持ち込んでいるもので、後に360度あらゆる角度からフォーム解析を行うのに使用されます。
 
マルティネス選手はこのiPadを使ったバッティングフォーム解析システムを2015年から使用し始めました。2014年にデトロイト・タイガースへと移動したときにすでにシステムの運用を試みましたが、年上のチームメイトとスタッフに煙たがられたため、いったん諦めてしまいます。しかし、その次の年からは周囲の目を気にせずフォーム解析システムを使い始めました。
 
「(フォーム解析システムのおかげで)僕が僕でいることができる。悪い癖から脱却するためには集中しなければならないんだ」と、マルティネス選手はAssociated Pressに語っています。「常に努力し続けないと、子供の頃ひたすらに打ち続けた、1,000万回のスウィングに逆戻りしてしまうから」
 
「僕は天才型ではなく、間違いなく努力型だ」と、マルティネス選手は続けています。
 
2014年に23本だったホームランの数は、iPadを使ったフォーム解析システムを導入した2015年には38本にまで伸びています。打率は、2014年から2015年にかけて.315から.282へと下落しましたが、2018年上半期の成績は打率.328、ホームラン29本と大変好調となっています。
 
マルティネス選手は現在アメリカンリーグで打率3位、ホームラン数1位の位置につけています。
 
 
Source:Boston.com via AppleInsider
(lexi)

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