2012年6月の世界開発者会議(WWDC)で発表され、その薄さが大きな注目を集めたRetinaディスプレイ搭載MacBook Proの、ハードウェアサービスが終了しました。
大幅な薄型化で注目を集めた2012年発表のMacBook Pro
Apple共同創業者であり、Appleの象徴的存在でもあるスティーブ・ジョブズ氏の死から1年以内に発表されたMacBook Pro(Retina, Mid 2012)は、MacBook Proとして初めてRetinaディスプレイを搭載したということだけでなく、それ以前のモデルと比べ大幅に薄くなった点に注目が集まりました。
Appleは同モデルにおいてEthernetポートと光学ドライブを廃止し、薄型化を実現しています。このデザインは2015年まで続きました。
2016年以降さらなる薄型化を実現
2016年以降のMacBook Proでは、さらにUSB-AおよびHDMIポート、SDカードリーダー、MagSafeコネクタがなくなり、代わりに2個または4個のThunderbolt 3ポートを搭載しています。
ただし2015年以前のデザインを好むユーザーも存在しており、Appleは現在も2015年モデルのMacBook Proを販売しています。
今もMacBook Pro(Retina, Mid 2012)を大切に使っているユーザーにとって、今回のハードウェアサービス終了、つまりビンテージ製品リスト入りは、仕方ないこととはいえ、少々悲しいニュースです。
Appleは製造中止から5年以上7年未満の製品をビンテージ製品とし、一部の例外を除いてはこれら製品に対するハードウェアサービスを終了しています。
また製造中止から7年以上が経過するとオブソリート製品となり、例外なくハードウェアサービスを受けることができません。