Appleの秘密研究所、オレゴン州に開設 Intelから人材登用

apple logo
 
Appleがオレゴン州に新たな研究所を開設したことが判明しました。しかしこの研究所が設置されたことは公にはされておらず、技術者の求人情報やSNSでその存在が浮かび上がってきました。

Intelから人材登用

Appleは昨年11月から採用活動を開始しており、すでに二十数名の技術者を採用して、オレゴン州の研究所を稼働させています。求人情報やLinkedinの情報から、採用された研究者の多くは半導体大手のIntelから登用された人材であり、ハードウェアが設計通りに稼働しているかを検証する研究を行なっていると推測されています。
 

 
研究所の正確な場所は不明であり、建物の規模などから施設内での活動の概要を推測することもできません。Appleは研究開発について積極的に情報を開示する企業ではありませんが横浜市に建設した研究施設は建設前から研究所の存在が明らかにされ、外観からもかなりの規模の研究所であることが判明しています。オレゴン州の秘密研究所はさらに秘密の多い研究がなされている可能性はあります。

Macに独自チップ搭載?

オレゴン州にはIntelの大規模な拠点があり、今回存在が明らかになったAppleの研究所もIntelからの人材を登用して運営されています。Intelは言わずと知れた半導体メーカー大手であり、Macの心臓部を司る部品を供給している企業でもあります。しかしAppleは将来的にMacに搭載するチップも自社で開発する方針であると伝えられています。
 

 
もしかすると、この秘密研究所ではIntelから引き抜いた人材を使って独自チップの導入に向けた研究が行われているのかもしれません。非常に興味深い研究所ですが、Appleの研究開発に関する情報公開の状況を踏まえると、今後この施設の存在が公表されたり、研究内容の詳細が判明したりすることはなさそうです。
 
 
Source:AppleInsider
Photo:AppleInsider, iFixit
(KAZ)

モバイルバージョンを終了