このところ、AppleがSiriを始めとしたAI機能を強化すべく、多くのエンジニアを募集していることが分かりました。AmazonやGoogleといった、スマートスピーカーで先行するライバル企業に追いつくのが狙いだと考えられています。
Siri関連の求人が急増
データ解析サービスのThinknumによると、Siriに関係する職種の募集数(161人)は、Appleが始まって以来最大だそうです。過去1カ月に限っても、同サービスに関する求人数は24%も増加しています。
内訳を見ると、161人中125人が米カリフォルニア州サンタクララでの雇用となっていますが、東京でも1人の募集が確認できます。また、161人中154人が「ソフトウェア・エンジニアリング」という職種で募集されています。
Siriの知性を上げるため?
考えられるのは、AppleがSiriを大幅に強化しようとしていることでしょう。事実、Amazon EchoやGoogle Homeに比べ、AppleのSiriがスマートスピーカー市場で出遅れている点は否めません。
「HomePodが持つスピーカーの音質は素晴らしいが、知性の欠けたSiriのおかげで使い物にならないとしている」と、Thinktumも批評家の言葉を借りて、Siriが発展途上にあることを指摘します。
SiriはiOSやmacOSなど様々なApple製品に用いられる汎用的なAIであるだけに、進化した暁にはHomePodに限らず、Appleユーザーのほとんどが恩恵を受けることになるでしょう。
なお、Thinktumは2月にも、ハードウェア技術者や設計者の求人をAppleが大幅に増やしていることから、新製品の開発を計画しているのかも知れない、と推測しています。
Source:Thinktum
(kihachi)