2月に発売されたAppleのスマートスピーカー「HomePod」は、音質面で比較的高評価を得ています。一方でSiriの正答率に関しては他社に遅れを取っている部分もあり、HomePodとSiriの組み合わせはまだ発展途上といった評価が一般的です。このSiriとHomePodの評価を裏付けるようなレポートが公開されています。
HomePodにSiriは後付け
Siriが開発され、Appleに買収され、現在に至る7年間を振り返った有料リポート「The Seven-Year Itch: How Apple’s Marriage to Siri Turned Sour」には非常に興味深い情報が掲載されていますが、この中には開発当初、HomePodにはSiriが搭載される予定がなかったとも書かれています。
レポートによればAppleでSiriの開発を担当する部署は、2015年までHomePodの存在を知らなかったとされます。AppleがHomePodへのSiri搭載へと向かったのは、Amazonが音声アシスタント「Alexa」を搭載したスマートスピーカーを発表してからであり、この出遅れがHomePodでのSiriの低評価につながった可能性がありそうです。
聞き取り性能は良好
HomePod発売以来、数々のテストが実施され、ユーザーやメディアによるレビューが多数公開されています。それらをまとめると、HomePodのSiriは「聞き取りの性能」は非常に高く、部屋の隅から小さな声で「Hey,Siri」と話しかけても、しっかり反応してくれるとの評価が多くなっています。この点では他社のスピーカーを凌駕していると伝えられています。
しかしSiriに音声で頼みごとをして、HomePodが実際にそのタスクをこなせるか否かについては他社のスマートスピーカーに遅れをとっています。これはHomePodで再生できるコンテンツがほぼAppleの提供するものに限られ、またSiriが多くのアプリに対応していないことも原因とされ、この点はこれからのアップデートで改善されていくことが期待されています。
Source:iPhone Hacks
(KAZ)