フォルクスワーゲン、電気自動車はAppleのデザイン哲学を参考に?

I.D. Crozz


 
ドイツの自動車メーカーフォルクスワーゲンは、2020年に発表予定の次世代電気自動車の製作にあたり、Apple製品をデザインのガイダンスとして使用していると明らかにしました。

新デザインでネガティブなイメージの払拭目指す

Appleのデザイン哲学は、同社を世界で最も利益の高い企業にまで押し上げたことで知られています。今月初めにApple共同設立者のスティーブ・ウォズニアック氏がiPhone Xの電源ボタンの機能に対する苛立ちを語りましたが、その際にApple製品の中核となる原則—直感性簡潔さ、そしてモードレスであること(ユーザーインターフェースにモードがない状態で、モードに応じて振る舞いに変化がないことを指す)の重要性を強調しています。
 
「ものは簡単で理解しやすく、直感的なほうがいい」と述べたウォズニアック氏ですが、フォルクスワーゲンは電気自動車のデザインに際してApple製品を参考にしているとのことです。同社は自動車史上最大級ともいわれる2015年の排ガス不正問題によるネガティブなイメージからの脱却を目指しています。
 
「現在、電化の時代へ向けてフォルクスワーゲンの価値を再定義しているところだ」と同社のブランドデザインを統括するクラウス・ビショフ氏はインタビューでコメントしています。
 
電気自動車では遅れをとっているフォルクスワーゲンですが、2022年までに電気自動車事業、自動運転車技術、デジタルモビリティ事業にグループ全体で340億ユーロ(約4.483兆円)の投資を計画しているとのことです。
 
 
Source:Automotive News Europe
Photo:MB-one/Wikimedia
(lexi)

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