カナダ・トロントのApple Storeに、Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が突然現れ、来店者を驚かせました。クックCEOは、プログラミング教育の重要性を訴え、Appleが開発するプログラミング言語Swiftの宣伝を行なったとのことです。
AppleのCEOとして約30年ぶりにカナダを訪問
クックCEOが訪れたのは、トロントにあるApple StoreのApple Eaton Centreです。カナダメディアのThe Globe and Mailによれば、クック氏がAppleのCEOとしてカナダを訪問したのは初めてで、スティーブ・ジョブズCEOが1980年代に同国を訪れてから約30年ぶりになるとのことです。
クックCEOの突然の訪問に、Apple Storeでプログラミングの授業を受けていたスカーバローの12〜13歳の学生たちは大変驚いたと伝えられています。学生たちはSwiftを使ってテーブルの上のロボットのプログラミングを行なっていました。
「Swiftは、プログラミング言語がオタクっぽすぎるという認識をもとに作られた。学生の多くはプログラミング言語を見て、”これはできない”と思ってしまう」と、クックCEOは語りました。
「誰でも使い方をすぐ覚えられる、Apple製品のようなプログラミング言語をデザインしたかった」と、クック氏はSwiftの敷居の低さを強調しました。
先週はイギリスのカレッジを訪れたクックCEO
AppleのクックCEOは先週、同社のEveryone Can Code(誰でもプログラミングはできる)イニシアティブによる、Swiftを使ったプログラミング教育カリキュラムを新たに導入した、イギリス・エセックスにある継続教育機関のカレッジを訪問しています。
「プログラミングは今日の労働現場で欠かせないスキルの一つとなっている」と、プログラミングの重要性を主張したクックCEOですが、訪れたカナダでも、「App StoreにはSwiftで書かれたアプリが25万個ある」とプログラミングがいかに役に立つかを論じました。
Appleによると、カナダにはAppleのiOSとApp Storeのエコシステムに関連する仕事が12万以上あるとのことです。
Source:The Globe and Mail via AppleInsider
Photo:Tim Cook/Twitter
(lexi)