Google Pixel 2で早くも「焼き付き」の指摘〜iPhone Xは大丈夫?

google pixel xl 2
 
液晶ディスプレイ(LCD)と異なり、バックライトを必要とせず、鮮やかな色彩を表現できるなど、良いところばかりが目立つ有機EL(OLED)ディスプレイですが、決して万能のパネルというわけではありません。新たに発売されたGoogleのPixel 2 XLで、画面の焼き付き問題が報告されています。

複数ユーザーから同様の報告

次世代パネルと目されるOLEDは、LCDのようにバックライトを必要とせず、自ら発光するため、端末の軽量化やデザイン幅を広げるテクノロジーとして近年注目を集めています。
 
しかしその一方で、OLEDは寿命がLCDに比べて短く、発光時間が進むにつれ発光頻度の高い部分と低い部分とで、劣化の差が目立ちやすいという点がデメリットです。今回、Google Pixel 2 XLで問題となっている「焼き付き」現象も、こうした劣化の一つです。
 
最初に問題を報告したのは、Android Centralのアレックス・ドゥビー氏です。同氏がTwitterで公開した画像を確認すると、グレーのバックグラウンドの下部にナビゲーションバーが焼き付いてしまっている様子が見て取れます。同氏によれば使いはじめて1週間での出来事とのことです。
 


 
また、9to5Googleのステフェン・ホール氏も「メイン端末として使用しているわけでもないのに、10日ほどで発生した」と、同様にうっすらとナビゲーションバーが焼き付いている画像を投稿しています。
 

iPhone XのOLEDは大丈夫なのか

問題は、10月17日に正式発売されてから、わずか1週間でこうした報告が複数上がっているという事実でしょう。
 
Googleも問題を重く見ているのか、THE VERGEに対し「発売する前および製造過程で、すべての端末に対して大掛かりな品質テストを実施している」とコメントを発表、調査を行っている最中だ、と述べています。
 
もっとも、同じくOLEDを採用するiPhone Xも、決して“対岸の火事”で済まされる出来事ではありません。iOS11では、焼き付き緩和のサポートに関するコードが記載されていることから、何らかの対策が施されていると考えられていますが、それはGoogleのPixel 2 XLも同じでしょう。
 
いよいよ発売日が近づいてきましたが、Pixelの二の舞いとならないことを祈るばかりです。
 
 
Source:THE VERGE
(kihachi)

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