「買替促進のためiOSで旧iPhoneの性能を抑えている」説をベンチマーク企業が否定

iPhone8 iPhone8 Plus


 
Appleが最新版のiPhoneへの買い替えを促すため、iOSのアップデートによって古いiPhoneの性能をあえて低く抑えているという噂を、ベンチマークソフト開発のFuturemarkが、証拠を挙げて否定しています。

「iOSをアップデートすると古いiPhoneの性能が落ちる」はウソ

AppleがiOSのアップデートによって、古いiPhoneの処理速度をあえて遅くしているという噂が、一部で流布しています。Futuremarkは、同社が無料で配布しているベンチマークツール「3DMark」による測定結果を収集、iPhone5s、iPhone6、iPhone6s、iPhone7が、iOSのアップデートに関わらず、発売当初とほぼ変わらない性能を維持していることを明らかにしました。

ベンチマークスコアはiOSが変わっても変化なし

iPhone5sのGPUのベンチマークスコアを見ると、iOSから最新のiOS11まで、ほぼ同じ性能を維持していることがわかります。CPUでも目立った変化はなく、iOSのアップデートが性能に影響を及ぼしていないのは明白です。
 

 

 
iPhone6、iPhone6s、iPhone7でも、ほぼ同じ結果が得られました。GPU性能はiOSのバージョンが変わってもほぼ同じです。CPUについては若干性能が下がっていますが、Futuremarkはアップデート以外の要因が影響している可能性もあるとし、この程度の差であれば使用感に違いはないと述べています。
 

アップデートによってむしろ性能を維持している

Futuremarkはベンチマークテストの結果から、Appleは古いiPhoneの性能を抑えるどころか、こまめなアップデートによりむしろ性能を維持していると評価しています。
 
先週流れたAppleが故意に性能を抑えているという風評については、メジャーアップデートされたiOS11では、リリース当初不具合が起きやすいこと、新しいiPhone向けに開発されたアプリは古いiPhone上ではうまく動作しないことなどが理由にあるかも知れません。
 
iOS11のアップデート後にiPhoneの調子が悪くなった場合、設定の変更などによって解決する場合もあります
 
 
Source:Futuremark via AppleInsider
(lunatic)

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