Yahoo! JAPAN、ディープラーニングに特化したスパコンを開発!

Yahoo! JAPAN


 
Yahoo! JAPANは6月19日、人工知能の活用に重要なディープラーニング(深層学習)に特化したスーパーコンピュータ「kukai(クウカイ)」を開発した、と発表しました。消費電力あたりの処理性能で世界2位の省電力性能が特徴です。ビッグデータを高速処理することで、同社の提供するサービスのパーソナライズ精度が高まると期待されています。

CPUやGPUを液体に浸して冷却

Yahoo! JAPANが開発したスーパーコンピュータ(スパコン)「kukai」は、人工知能の高度化において重要な役割を持つディープラーニングに特化して開発されています。
 
Yahoo! JAPANによると、高度な演算が発生するディープラーニングの処理には、膨大な電力消費が必要となるため、同社はディープラーニングの国内での活用を一部に制限していました。
 
「kukai」は、CPUやGPUといった発熱源を特殊な液体に浸して冷却する「液浸」を採用することで冷却性能を高め、省電力を実現しました。
 

省エネランキング世界2位

「kukai」は、NVIDIA製の最新GPU「Tesla P100」を160基搭載したほか、機械学習を活用したソフトウェアチューニングを行うことで、従来のYahoo! JAPANの社内環境と比べて演算処理性能が理論上約225倍という高度な処理性能を実現しています。

 
「kuukai」は、スパコンの省エネランキング「GREEN500」で、1ワット当たりで処理できる1秒間の演算回数が14.04 GFLOPS/W、1秒間の演算回数は460.7 TFLOPSを記録し、スパコンの省エネランキング「GREEN500」で世界2位となっています。

検索ワード推移の映像化にもビッグデータ活用

ディープラーニングの活用には、「アルゴリズム」「ビッグデータ」「マシンパワー」が重要とされています。
 
Yahoo! JAPANは2014年3月、東日本大震災支援プロジェクトの一環として、地震発生後の検索キーワードの推移を、ビッグデータを活用して映像化し公開しています。
 

 
 
Source:Yahoo! JAPAN
(hato)

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