次期macOSの名称は「macOS High Sierra」だった!新機能を紹介

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AppleはWWDC 17の初日、現地時間6月5日に、次期macOS「macOS High Sierra」を発表しました。開発者版は同日公開、パブリックベータ版は6月後半に、そして正式版は今秋リリースの見通しです。

一瞬「冗談?」の空気が漂う


 
基調講演で「macOS High Sierra」の名称が、ソフトウェアエンジニアリング担当上級副社長のクレイグ・フェデリギ氏によって読み上げられた時、一瞬「冗談かも?」という空気が流れました。
 

Apple File System(APFS)

 
High Sierraでは、iOS10.3で導入されたApple File System(APFS)がデフォルトのファイルシステムとなります。AppleはこれまでのHFSでフォーマットされたドライブについても、読み書きの互換性は維持するとしています。
 

HEVC(H.265)ビデオに対応

 
これまでのH.264形式から、High SierraではHEVC(H.265)形式が標準となります。HEVCはH.264に比べ約2倍の圧縮率を実現します。
 

Metal 2

 

 
High Sierraでは、グラフィックスAPIのMetalがMetal 2へとアップデートされます。これにより、MacをThunderbolt経由で外部GPUへと接続することが可能になります。
 
AppleはMetal 2の発表に合わせ、エクスターナルグラフィックス開発者キットを開発者向けに公開しました。
 

仮想現実(VR)

 
そしてHigh Sierraの紹介で強調されたのが仮想現実(VR)アプリです。Metal 2によりmacOS High Sierraでは、Mac上でVRや3Dコンテンツが開発できるようになります。AppleはVR開発企業と提携し、今年後半にVRアプリをリリースすることを明らかにしました。
 
WWDC会場では、会場にいる人々を背景に、臨場感あふれるVRの画像が映し出されました。
 

写真

 

 
High Sierraでは写真の編集機能も強化されます。たとえばデザインが刷新される「編集」のビューには色やコントラストを調整できる「Curves」、色の幅を調整可能な「Selective Color」などのツールが追加されます。
 
またPhotoshop、Pixelmatorなどの主要な画像編集アプリを、写真アプリ内から直接立ち上げ、編集したものを写真ライブラリに保存することが可能です。
 
さらにShutterflyやAnimotoといった、サードパーティーの印刷・出版サービスにも、写真アプリから直接アクセスできるようになります。
 

Safariが高速に

 
High Sierraを搭載したMacにおけるSafariでのJavaScript実行速度はChromeと比べ80%高速であり、フェデリギ氏はSafariは「世界最速」と強調しました。
 
またHigh Sierra上のSafariでは、動画や音声の自動再生を探知して止めるオートプレイブロッキング機能、機械学習によりユーザーのWebアクティビティを追跡するデータを識別、削除するインテリジェント・トラッキング防止機能が追加されます。
 
 
Source:Apple
(lunatic)

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