2017年に登場予定のiPhone8(仮称)は、2007年の初代iPhone登場から10周年にあたるため、大幅なデザインの変更が行われるのではないか、とみられています。また、爆発的なヒットを記録したiPhone6/6 Plusを所有するユーザーの買い替えサイクルにマッチすることもあり、売り上げ面でもかなり期待できるようです。
iPhone8こそは変化が期待できる
iPhone6sもiPhone7も、iPhone6から技術的な部分では大幅な進歩を遂げているものの、外観を始めとして、ユーザーが期待していたほどの変化がみられなかったことは、Appleファンも同意するでしょう。
しかし、iPhone8こそは「iPhone発売10周年」ということで、デザイン面も含めて大きな変化が訪れるとされています。
これこそがiPhone8の起爆剤になるのではないか、というのがGF Securitiesのアナリストであるジョセフ・ホー氏の見立てです。
iPhone6シリーズ以来の衝撃と需要が合致!
同氏は、引き続き5億人以上のiPhoneユーザーの間に、力強い買い替えサイクルが存在していると指摘します。
そのうえで、ファブレットに否定的だった故ジョブズ氏の考えに見切りをつけるかのように、iPhone6/6 Plusが4.7インチと5.5インチで登場した時と同じような衝撃を、iPhone8はユーザーに与えてくれるのではないか、と述べます。
つまり、10周年という絶妙なタイミングで、2014年にブームに湧いてiPhone6/6 Plusを購入したユーザーが、2017年にiPhone8への買い替えを真剣に検討し始めるというわけです。
従来であれば、スマートフォンの購入から買い替えまで2年とされていたサイクルは、端末性能の向上も相まって3年へと伸びたとされ、iPhone6sやiPhone7が「マイナーアップデート」にとどまったのもそのためだとみられています。
2017年は「iPhone特需」が発生する?
また、iPhone8で新たな技術やデザインが導入されることによって、他ベンダーも追従するため、スマートフォン向けに部品を提供する中国のサプライヤーも大きな恩恵を受けるのではないか、とホー氏は分析します。
事実、iPhone7 Plusにデュアルカメラが登場したときは、HuaweiやXiaomiを始めとする他ベンダーも早速採用し、一気に業界のメインストリームとなった経緯があります。
具体的に同氏は、イメージセンサーやレンズ、ボイスコイルモーター(VCM)といった部品の需要が倍増するほか、電子決済の普及によって指紋認証機能の導入が一層進むと考えています。
特にiPhone8では、物理的なホームボタンが消失し、ディスプレイ上で指紋認証を行えたり、ワイヤレス充電が採用されたりと、新機能が多数搭載されると考えられているため、ホー氏の見方に従えば、これらに対する他ベンダーの追従によって、対象部品を手がけるサプライヤーにとっては「ボーナスステージ」が訪れることとなりそうです。
Source:South China Morning Post
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(kihachi)