ウォズニアック氏主催!80年代の伝説となった音楽フェス、映画製作の出資者募集中!

The US Festival
 
1982年9月、3日間で40万人以上を動員し、現在も伝説として語り継がれる音楽フェスティバル「The US Festival」が開催されました。この一大イベント開催に必要な巨額の費用を個人で負担した男がいました。それが、Appleの共同創業者、スティーブ・ウォズニアック氏です。
 

右端の写真はステージに立ったウォズニアック氏


 
今、このイベントのドキュメンタリー映画制作プロジェクトがクラウドファンディングで出資を募っています。

伝説のイベント、巨額の開催費用を負担したウォズニアック氏

The US Festival」は、音楽を愛し、テクノロジーを愛したスティーブ・ウォズニアック氏が、Appleの株式公開で手にした、1,000万ドル(現在のレートで約11億4,000万円)といわれる私財を投入して、何もない荒れ地に立派なステージを建設し、企業スポンサーなしで開催されました。タイトルには「音楽を通じた私たち(US)の連帯」という意味が込められています。
 

The US Festivalのポスター


 
出演者は、ラモーンズ、トーキング・ヘッズ、ポリス、サンタナ、グレイトフル・デッドなどの豪華アーティストのほか、シンセサイザー「MOOG」の開発者ロバート・モーグ氏によるデモや、ハービー・ハンコックによるApple IIとAlpha Syntauriミュージックシステムについてのトークショーなど、まさに音楽とテクノロジーが融合したイベントでした。
 
会場には、当時の最先端技術だった、明るい日中でも見やすい大型ディスプレイが設置されました。さらに、アメリカと政治的に緊張状態にあったソビエト連邦にイベントを衛星生配信し、人々を驚かせました。

 

40万人以上が押し寄せた


 
ちなみに、会場となったのはカリフォルニア州サンバナーディーノ郡デボアの郊外で、奇しくもFBIとAppleがプライバシーをめぐって争うこととなった銃乱射テロが発生した現場の近くです。
 

映画は15ドルでデジタルダウンロード可能、出資期限まで18日!

現在、クラウドファンディングサイトのKickstarterで、「The US Festival」のドキュメンタリー映画「The US Generation」制作費用の出資者を募っています。
 
映画は、コンサートの模様を収めるだけでなく、ウォズニアック氏ら主催者、そして出演アーティストらのインタビューを含めた内容が予定されています。
 
映画は2017年2月に撮影完了予定で、3月のSXSWでプレミア公開予定です。15ドル(約13,000円)の出資者は、7月にデジタルダウンロードで入手可能となります。出資期限は12月21日までで、目標額の6万ドル(約684万円)に対し本稿執筆時点で約28,000ドルが集まっています。
 
制作費用をクラウドファンディングで募ることにした理由について、制作者のグレン・アベニ氏は、「独立性を保ち、歴史に残るイベントというビジョンを共有し、皆さんとコラボレーションをしたいから」と語っています。
 

 
 
Source:Kickstarter via Cult of Mac
(hato)

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