話題のTouch Bar、7年も前にMicrosoftが試作品を完成させていた!

Microsoft Touch Bar
 
注目を集める新型MacBook Proの新インターフェイス、Touch Barですが、Microsoftが、約7年前に同様の試作品を完成させていました。

1999年から開発に取り組んでいたMicrosoft

新型MacBook Proの目玉機能、Touch Barと同様の機能を持つキーボードをMicrosoftが何年も前に開発していた、とThe Vergeが報じています。
 
Microsoftで次世代技術の開発に取り組むMicrosoft Applied Sciences Groupは、1999年から使用中のソフトウェアや操作内容に応じてキーボード上の表示内容などを変化させる「アダプティブ・ハードウェア」の開発に着手していました。
 

 
数々の試作品を経て、2009年にキーボード上部にタッチスクリーンを備えた「アダプティブ・キーボード」の試作品が完成しました。
 
以下の10分弱の動画では、アプリに応じてスクリーンの表示内容が変わり、タッチ&スワイプで操作する「アダプティブ・キーボード」が紹介されています。
 

製品化しなかったのは「当時、コンピュータを作っていなかったから」Surfaceの開発者が語る

The Vergeのトム・ウォーレン氏が、Microsoft Applied Sciences Groupで開発部門の責任者をつとめるスティーブン・ベイセーチ氏に、Microsoftが「アダプティブ・キーボード」の製品化に踏み切らなかった理由を尋ねたところ、「その当時、私たちはコンピュータを作っていなかったからね」と回答がありました。
 


 
ベイセーチ氏は、その後、Surfaceの開発で中心的役割を果たします。同氏は、Surfaceの開発にあたっては「タッチスクリーン式のコンピュータの開発からスタートした」と語っています。
 
最近発表されたMicrosoftとAppleの新製品にも、両社の考え方の違いが如実に出ています。「Surface」はプロ向けモデルも含め、タッチ操作を中心としたコンピュータ、一方のMacBook Proについては「何年も前にタッチスクリーンにしないと決めていた」とApple幹部が語っています。
 
 
Source:The Verge, Microsoft Applied Sciences Group
(hato)

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