iPhone7のLightning変換アダプター、「謎の回路」が活躍していた!

iphone7 lightning 3.5mm アダプタ
 
イヤホンジャックが消失したiPhone7には、従来型イヤホンでもLightningポートで音楽を聴けるようにするための、「Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」が同梱されています。一見するとシンプルな変換アダプターですが、エックス線で内部を調査した結果、特殊な回路が搭載されていることが分かりました。

双方向性チップが搭載されていた!


 
アダプターって端子を変えるだけでしょう?
 
そんな考えは、「Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」の中身を見れば、単なる思い込みに過ぎないと分かるはずです。Apple製品のいち早い分解で知られるiFixitによって明らかとなったのは、同アダプターに搭載された”338S00140 A0SM1624 TW”と名付けられた謎の回路の存在でした。
 

 
この回路のはっきりとした目的は明らかとなっていませんが、 iFixitは、アンプのような役目を果たし、アナログ電気信号とデジタル電気信号を変換するコンバーターなのではないか、と指摘しています。
 
というのも、Lightningポートから出力されるデジタル音源を、人間の耳がイヤホンで聴けるようにするためには、アナログ音源に変換(DAC)する必要があるからです。同様に、イヤホンマイクから送られるアナログ音声をデジタル音声に変換(ADC)する機能も持っていると考えられます。
 
これまでのiPhoneでは、こういったADC/DACシステムは端末内に組み込まれており、3.5mmイヤホンジャックと一体化していました(iPhone7でも、スピーカーとマイク入力のためには別々に搭載されています)。

現在は完全ワイヤレス時代への過度期?

ただ、あくまでもこのアダプターの存在は一時的となる可能性が高そうです。
 
ニュースサイトApple Insiderは、将来的に完全ワイヤレスを実現するための準備段階として、Appleは変換アダプターを搭載してきたのではないか、と指摘します。それはLightningポートを通して聴くイヤホンではなく、Bluetoothを用いたAirPodsの方がプッシュされていることからも明らかです。
 
事実、iPhone8ではLightning端子も廃止し、完全ワイヤレスにするための「オプティカルコネクタ」の搭載が指摘されています。
 
 
Source:Apple Insider,iFixit
(kihachi)
 
 

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