新しいiPhoneが発売されるごとに分解、製品原価試算を公開しているIHS Markitが、32GBのメモリを搭載したiPhone7の原価を2万3,000円程度と見積もっています。
iPhone6sより3,750円高い
部品などの材料費は219.80ドル(約2万2,400円)で、これに基本的な組立費5ドルを追加すると、iPhoneの原価は224.80ドル(約2万2,900円)というのがIHSの試算です。32GB版iPhone7の価格は649ドルです。
IHSによれば、iPhone7の原価はiPhone6sと比べて36.89ドル(約3,750円)高く、これまでのiPhoneと比較すると価格に対する原価の比率が上がっています。この比率は従来のiPhoneよりもむしろSamsungの最新スマートフォンに近い、とIHSは述べています。
ただし原価以外は変わっていないので、Appleのマージンは依然としてSamsungよりも高いとのことです。
一番高いのはディスプレイで4,380円
AppleはiPhone7でストレージ容量を増やし、最低容量が32GBとなりました。コストの面からいうと、16GB/64GB/128GBから32GB/128GB/256GBへの移行はかなり大きなコスト上昇となります。NAND型フラッシュメモリのコストは昨年かなり下落したものの、メモリ増はiPhone7の原価に影響を与えているとIHSは分析しています。コスト一覧表によれば、32GBメモリのコストは16.40ドル(約1,670円)となっています。
部品の中でもっともコストが高いのがディスプレイで43ドル(約4,380円)、次がモデムで33.90ドル(約3,450円)、その次がA10チップで26.90ドル(約2,740円)、その後にカメラ19.90ドル(約2,020円)が続いています。
Source:IHS Markit
(lunatic)