macOS27では、システム設定の「情報」から開ける「法規証明書」に、Macの製造年月が表示されるようになりました。M4搭載のMacBook Proでは「製造日: 2024年11月」と表示されています。製造時期を知る手段が限られていたMacで、手軽な確認方法になりそうです。
ただし、法規証明書の製造日は、保証の開始日やビンテージ製品の判定に使われる日付とは意味が異なります。実機で確かめた手順とあわせて、Macに関わる日付の違いや、中古のMacを売り買いするときの使い方を順に見ていきましょう。
macOS27で製造日が確認可能に
海外メディアの報道によると、macOS27では、Macの「法規証明書」の画面に製造日の欄が加わりました。法規証明書は、各国・地域の無線や安全規格の認証表示をまとめた画面です。ベータ版の期間中にユーザーが見つけた変更で、Appleはこの表示について案内していません。
実際に、MacBook Pro(14インチ、M4、2024)で確かめたところ、証明書の左下に「製造日: 2024年11月」と表示されました。今回試したMacでは、表示は年と月までで、日にちは出ていません。
macOS27に対応するのは、Appleシリコンを搭載したMacだけです。Intelプロセッサを搭載したMacはmacOS27にアップデートできないため、この方法では製造日を確認できません。M1を搭載した2020年のMacBook AirやMac miniもmacOS27に対応しています。
Macの製造日を確認する手順
macOS27で製造日を確認する手順は次の通りです。
- システム設定を開く
- サイドバーの「一般」を選び、「情報」をクリック
- 画面の一番下までスクロールし、「法規証明書」をクリック
- 開いた証明書の左下で「製造日」を確認
「法規証明書」はボタンではなく、「システムレポート…」ボタンの下に小さな文字で並ぶリンクの1つです。「ソフトウェア使用許諾契約」と同じ並びにあるため、見落とさないよう注意しましょう。英語表示のMacでは「Regulatory Certification」と表示されます。
シリアル番号では製造日が分からない
海外メディアによると、以前のMacのシリアル番号は、先頭の3文字が製造した工場、続く2文字が製造した年と週を表す形式でした。中古のMacを買う際に、製造時期を確かめる手がかりとしてよく使われていた方法です。
ところがAppleは、2021年ごろから製造情報を含まないランダムな英数字のシリアル番号に切り替えたと、海外メディアが2021年3月に報じています。その後に登場したMacでは、ユーザーが製造時期を知る手段がほとんどありませんでした。
製造日と発売時期・保証開始日の違い
Macに関わる「日付」は1つではありません。法規証明書の製造日のほかにも、「情報」画面に表示される発売時期、保証の開始日、修理の受付に関わるビンテージ製品の判定の起点があり、それぞれ意味が違います。
Macに関わる主な日付の違いは次の通りです。
| 日付 | 確認できる場所 | 意味 |
|---|---|---|
| 製造日 | 法規証明書(macOS27) | Macが製造された年月の目安 |
| 発売時期 | 「情報」画面の機種名の下 | そのモデルが発売された時期 |
| 保証の開始日 | Appleの保証状況・購入日の情報 | 最初の販売店で購入した日 |
| ビンテージ判定の起点 | Appleのビンテージ製品リスト | 販売店への供給を停止した日 |
今回試したMacでは、「情報」画面の機種名の下に「14インチ, 11月 2024」と表示され、製造日と同じ2024年11月でした。ただし前者はモデルの発売時期を示す表示で、個々のMacが製造された時期とは意味が異なります。
法規証明書の製造日が本体を組み立てた日なのか、Appleは説明していません。海外では、ロジックボードを交換したMacで、交換後のボードに対応するとみられる年月が表示されたとの報告もあります。表示は製造時期の目安にとどめ、組み立て日と断定しないようにしましょう。
保証は購入日から1年
Appleの製品限定保証の期間は、製造日からではなく、最初の販売店で購入した日から1年間です。販売店で在庫として長く保管されていた新品のMacでも、保証期間は購入した日から数え始めます。
保証の残り期間を調べるには、Appleの保証状況の確認ページが便利です。ここで表示される購入日は推定の場合があり、実際の購入日と違うときは購入時のレシートをもとに訂正を申請できます。レシートには、シリアル番号や価格などの記載が必要です。
ビンテージ判定は販売終了日が起点
Appleは、「販売店への供給を停止した日から5年以上7年未満」の製品をビンテージ製品と定め、修理の受付を部品の在庫がある場合などに限っています。7年以上が経過したオブソリート製品になると、Appleによるハードウェア修理は原則として受けられません。
つまり、製造日が古いMacでも、そのモデルの販売が続いていればビンテージ製品の対象外です。9月にはIntel搭載の21.5インチiMac(Retina 4K、2019)がビンテージ製品に加わりましたが、判定の起点は販売を終えた日となっています。
中古Macの売買で製造日を活用
中古のMacは店頭で電源が入っていないことが多く、ネットの出品ページにも法規証明書の画面はほとんど載っていません。それでも、製造日の確かめ方を知っておけば、買う前、手元に届いた後、手放すときのそれぞれで役立てられるはずです。
購入前は出品者に画面を依頼
フリマアプリなどでは、購入前に出品者へ製造日の画面を見せるよう頼めます。法規証明書にはシリアル番号が写らないため、個人の出品者でも応じやすいでしょう。製造年月は、そのMacの来歴を知るための補助的な情報になります。
中古品の状態が不安な場合は、Appleが点検・整備した認定整備済製品と新品の違いも比べてみるとよいでしょう。認定整備済製品には新品と同じ1年間の製品限定保証が付くため、製造時期の分からない中古品より安心して選べる選択肢です。
届いたら製造日と保証を確認
手元に届いたら、macOS27にアップデートしたうえで法規証明書を開き、製造年月を確認します。販売ページに製造時期の具体的な記載があれば一致するかを確かめ、食い違うときは返品を受け付けてもらえる期間のうちに販売店へ相談しましょう。
ただし、同じモデルが発売後も長く販売されることもあり、発売年と製造年月が離れていること自体は珍しくありません。ロジックボードの交換で表示が変わる可能性もあるため、日付だけで状態を判断せず、保証の残りやバッテリーの充放電回数もあわせて確かめると安心です。
売るときは出品ページに掲載
Macを手放す側にとっても、製造日は役に立ちます。法規証明書の画面を出品ページに載せれば、シリアル番号を見せずに製造時期を買い手に示せるため、説明の信頼性を高める材料になりそうです。
法規証明書の上部には、「Model A3112」のようなモデル番号も表示されています。製造年月とモデル番号を1枚の画像で示せるので、出品する機種の説明を裏付ける手軽な方法です。外観が似た年式違いのMacも多いため、写真だけより買い手に伝わりやすいでしょう。
Appleは製造日の表示について公式に案内しておらず、今後のアップデートで表示の仕方が変わる可能性もあります。それでも、製造時期を設定画面から確かめられるようになったのは、Macを長く使う人や中古で売買する人にとって便利な変更といえそうです。
