M4搭載MacBook Air効果!Appleが世界出荷17%増

Apple M4 MacBook Air

2025年第1四半期(1月〜3月)の世界PC出荷台数は、前年同期比6.7%の増加でした。メーカー別では、M4搭載MacBook Airを発売したAppleが前年同期比17%と大幅に出荷台数を増やしました。出荷増の背景には、ドナルド・トランプ政権による関税発動前に各社が出荷を増やしたことも影響しているようです。

AppleはM4搭載MacBook Air効果で17%の大幅増

調査会社Counterpoint Researchによると、2025年第1四半期の世界PC出荷台数は6,140万台で、前年同期の5,750万台から6.7%の増加となりました。

メーカー別では、Appleが前年同期比17%と、主要メーカーで最大の伸び幅を記録し、出荷台数シェアを9%から10%へと伸ばしてています。Appleの出荷台数増加には、3月に発売されたM4搭載MacBook Airが貢献しています。

このほか、最大のシェアを持つLenovoも出荷台数を前年同期比11%と2ケタ増を記録しています。

関税適用前の「駆け込み出荷」が影響も

PC出荷台数が伸びた要因としてCounterpoint Researchは、米トランプ政権による関税の発動を前に、各ベンダーが駆け込み的に出荷を増やしたことが影響しているほか、WIndows10のサポート終了を前に人工知能(AI)対応PCの出荷が伸びたことを挙げています。

「トランプ関税」開始前の出荷増は一時的なものであり、各社ともにPCの製造における中国への依存度が高く、中国以外のインド、ベトナム、メキシコも関税の対象となることを考慮すると、今後のPC出荷台数は先行き不透明な状態が続くだろう、とCounterpoint Researchは予測しています。

トランプ政権がもたらす先行き不透明感、需要や投資が低迷か

トランプ政権は、スマートフォンやPCを関税の適用対象から外す方針を示したものの、すぐに他の関税を適用すると発表しています。

こうした不確実性によるサプライチェーンの混乱は、AIインフラやデバイスへの需要や投資の減退をもたらす可能性がある、とCounterpoint Researchのデイビッド・ナランホ氏はコメントしています。

Source: Counterpoint Research

Photo: Apple

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