スマートウォッチや複合現実(XR)ヘッドセット向けとなるマイクロLEDディスプレイの開発を、Samsung Displayが再開したと報じられています。
開発中のスマートウォッチ向けマイクロLEDディスプレイは、Apple向けを想定している可能性があります。その場合、2027年モデルのApple Watch Ultra 5やApple Watch Series 13に搭載されるかもしれません。
Appleは2024年に開発断念と報道
AppleはLG Displayなどと協力し、スマートウォッチ向けマイクロLEDディスプレイの開発を進めていました。しかし、製造コストが高く、実製品に搭載した場合に競争力のある販売価格を実現するめどが立たないことから、2024年に開発を断念したと報じられていました。
Samsung Displayも同時期にマイクロLEDディスプレイを開発していましたが、こちらも市販化には至っていません。
Samsungは基礎研究を継続
開発部隊を解散し、協力企業には補償金を支払ったとみられるAppleに対し、Samsung Displayはその後も基礎研究を続けていた模様です。その結果、以前は解決が困難と考えられていた課題について解決のめどが立ち、量産化に向けた検討に入ったとみられています。
量産ラインの整備と投資額を決めるうえでは、どの製品への搭載を想定し、どの程度の出荷数が見込めるかが重要になります。
Apple Watchへの採用を働きかけか
Samsung DisplayはGalaxy Watchへの搭載を想定しているものの、それだけで採算性を確保するのは難しく、Apple Watch向けの受注も目指していると伝えられています。
Apple Watchは2027年モデルで、デザイン変更を含む大幅な刷新が行われるとの噂があります。実現すれば、Apple Watch Ultra 5またはApple Watch Series 13、もしくは両モデルにマイクロLEDディスプレイが搭載されるかもしれません。
最大輝度6000ニトを実現か
開発中のマイクロLEDディスプレイは、最大輝度6,000ニトを実現する見通しです。この値は、Apple Watch Ultra 3の最大輝度3,000ニトの2倍に相当します。
Apple Watch Ultra 5がマイクロLEDディスプレイを搭載し、最大輝度を4,500ニト程度に抑えた場合、現在の有機EL(OLED)ディスプレイより消費電力を低減できることも期待されます。
省電力化が実現すれば、Apple Watchのバッテリー駆動時間延長にもつながります。
Apple向けOLEDも供給拡大か
Samsung Displayは、Apple向けとして次の製品に搭載されるOLEDディスプレイを供給すると噂されています。
- 折りたたみiPhone向けOLEDディスプレイ(2026年9月)
- iPad mini向けOLEDディスプレイ(2026年秋)
- 新型MacBook Pro向けOLEDディスプレイ(2026年末〜2027年初頭)
- iPad Air向けOLEDディスプレイ(2027年)
こうしたAppleとの取引関係を踏まえると、Samsung Displayが開発するマイクロLEDディスプレイについても、将来のApple Watchへの採用を目指す可能性は十分に考えられます。
Photo: Apple, 画像内テキスト:iPhone Mania
