将来のiPhoneに搭載か〜ソニーがモバイル用2億画素イメージセンサーを発表

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将来のiPhoneに搭載される可能性があるとして注目されている2億画素イメージセンサーについて、ソニーが2025年11月27日、有効画素数約2億画素のモバイル用センサー 「LYTIA 901」 を正式発表しました。

Appleがテストしていると噂されてきた “2億画素センサー” の正体は、この「LYTIA 901」もしくはその派生モデルである可能性があります。

iPhone向け2億画素センサーはソニー製濃厚?

AppleがiPhone向けに検証していると噂される2億画素センサーには、

  • Samsung製
  • ソニー製

の2説があります。

リーク的中率の高い定焦数码氏は2025年5月、「ソニー製のセンサーが採用候補」と投稿しており、今回の発表と整合する内容になっています。

「LYTIA 901」の主な仕様

「LYTIA 901」の仕様についてソニーは、次のように説明しています。

項目内容
製品名LYTIA 901
センサーサイズ1/1.12型(対角:14.287 mm)
有効画素数約2億画素
カラーフィルターQuad-Quad Bayer Coding (QQBC)
ピクセルサイズ(単画素)0.7μm × 0.7μm(横 × 縦)
フレームレート2億画素(4:3):10fps (Full RAW)

5,000万画素(4:3):30fps (2×2 Bin)

1,250万画素:60 fps (2×2 Bin Crop, AD12 split-HDR / 4×4 Bin, 
DCG-HDR or LBMF​)

8K4K (16:9):30fps (2×2 Bin)

4K2K (16:9):120fps (4×4 Bin)
電源電圧アナログ部:2.8 V / 1.8 V
デジタル部:0.82 V
量産出荷時期2025年11月(予定)

iPhone17 Proのセンサーよりさらに大型

iPhone17 Proシリーズに搭載されている広角センサー、 ソニー IMX903(1/1.28型) と比べると、LYTIA 901は 1/1.12型 とさらに大型です。

スマートフォンに搭載可能なサイズとしては“ほぼ最大級”であり、暗所性能・ダイナミックレンジの向上が期待できます。

搭載時期は2027年の「iPhone XX」か?

現時点でApple内部の採用時期に関する信頼性の高いリークはありませんが、センサーの量産スケジュールを考慮すると、可能性が高そうなタイミングは 2027年発売と噂のiPhone XX(20周年モデル)とみられます。

2027年はフルスクリーン化やデザイン刷新の噂も強く、象徴的な年になります。

Samsung製2億画素センサー採用の可能性も残る

一方で、AppleはiPhone18の広角カメラ向けSamsung製センサーを検証しているとの情報もあります。

SamsungはすでにGalaxy向けに複数の2億画素センサー(ISOCELL HP3、HPXなど)を量産しており、実績では優位です。

ただし、

  • iPhone向け高性能センサーを長年供給してきたのはソニー
  • HDR性能や色再現などでAppleとソニーが最適化を積み重ねてきた歴史がある
    ことを考えれば、ハイエンドモデルに搭載される2億画素センサーはソニー製の可能性が高いと見られます。

Photo:Apple Hub/Facebook, ソニー

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