iPhone X以来のデザイン革新がもたらされたと話題を集めたiPhone Airでしたが、いざ蓋を開けてみると、中古再販価格のパフォーマンスはiPhone17シリーズの中でも最低水準で、発売から10週間の時点で44.3%の価値が失われることが明らかになりました。
最も減額率が高かったのはiPhone Air(1TB)
中古スマホの売買プラットフォームSellCellの調査によれば、満を持して登場したiPhone Airは中古価格の揮発性も“Air”級で、発売から10週間でモデルによっては定価の約半額まで下がってしまったことがわかっています。
iPhone Airの中でも最も中古再販価格が下がったのは1TBモデルで、定価比47.7%減という驚異的な減額率になってしまったようです。
やはり“Plus”や“mini”のカテゴリに置かれてしまったAir
SellCellはiPhone Air(1TB)に関して、2022年以来のワーストパフォーマンスと評しています。この2022年に中古再販価格の減額率が高かったデバイスは、iPhone14 PlusやiPhone13 miniだったとされています。
このことからも、以前から指摘されていたように、iPhone Airはユーザーにとって“Plus”や“mini”モデル同様のカテゴリの端末として見なされてしまっていることがうかがえます。
日本の中古スマホ販売サイトでも同様の結果が出ているとの報告があり、残念ながらiPhone Airの評価は国を問わずあまり高くないようです。
“薄さ”の売りはあまりウケが良くなかったのか
iPhone AirはiPhone史上最薄として華々しく打ち出されたものの、ケースを装着するとどのモデルもある程度以上の厚みになってしまうこともあり、あまりユーザーの心を打たなかったようです。
封筒に入ったMacBook Airが故スティーブ・ジョブズ氏によって発表されたときは大きな話題となりましたが、iPhone Airにそこまでの驚きがあったかというと、やはり疑問符がついてしまいますね。
iPhone Airは史上5番目に薄いスマホだった?
iPhone Airはその薄さが売りですが、デバイスの重量に関しては歴代のiPhoneの中でもそこまで上位には位置していないというのが現状です。昨今のスマホ全般のカメラの大型化などを考慮すると、当然の結果と言えるかもしれませんね。
iPhone Airは、Apple以外の他社製品も含めた全スマートフォンの中では史上5番目に薄いモデルだと言われています。これまでで最も薄かったのは2014年発売のvivo X5Maxとされており、その薄さは4.75ミリと、iPhone Airの5.64ミリよりもはるかに薄い水準となっています。
Photo: Apple
