AppleはiPhone17向けOLEDディスプレイパネルに、Proシリーズで採用されていたProMotionテクノロジー(最大120Hzのリフレッシュレート)を搭載しました。
しかし、ディスプレイサプライヤーからの卸価格を抑えることで、iPhone16からの値上げを回避できたようです。
OLEDディスプレイパネルの卸価格に大きな差
iPhone17に搭載された、最大リフレッシュレート120Hzを実現するProMotionテクノロジーに対応したOLEDディスプレイパネルのサプライヤーからAppleへの卸価格は、iPhone17 Proシリーズのそれと比べて約40%安いとのことです。
具体的には、iPhone17 ProシリーズのOLEDディスプレイパネルの卸価格が60ドル(9,000円)〜70ドル(10,500円)なのに対し、iPhone17では40ドル(6,000円)に抑えられていると報告されています。
ディスプレイサプライヤー別供給枚数と割合
UBI Researchがこれらの情報に加え、現在までに出荷されたiPhone17シリーズ(iPhone Airを含む)のディスプレイサプライヤー別の枚数と割合も報告しています。
| 2025年10月時点 | 出荷枚数 | 割合 |
| Samsung Display | 約5,730万枚 | 64.5% |
| LG Display | 約3,030万枚 | 34.1% |
| BOE | 約130万枚 | 1.4% |
iPhone17とiPhone17 Proで卸価格が異なる理由
iPhone17とiPhone17 ProのOLEDディスプレイは、サイズやリフレッシュレートなど基本仕様は共通です。
それにもかかわらず価格差が生じている背景として、次の要因が考えられます。
- 安い卸価格が提示可能なBOEの供給数が限られているため、Samsung DisplayやLG Displayが強気な価格設定を行っている
- 素材や品質管理基準の違いにより、Proモデルではより高コストな製造工程を採用している
Photo:Apple Hub/Facebook
