開発者向けに公開された資料により、日本で先駆けてサイドボタンからSiri以外のボイスアシスタントを起動できるようになることが明らかになりました。機能はiOS26.2の正式版から利用可能となる見通しです。
ヨーロッパでも未実装の機能が日本に世界初上陸?
iOS上でのサードパーティー製ソフトウェアの解放において、世界で先陣を切ってきたのは欧州連合(EU)ですが、今回のサイドボタンによるサードパーティーボイスアシスタントの起動に関しては、EU域内でもまだ実装されていない機能であることが分かっています。
日本では12月18日から「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」(以下、スマホソフトウェア競争促進法)が施行されますが、それに合わせてiOSの機能解放に関する情報が次々と舞い込んできています。
Siri以外のアシスタントがすぐに起動できるようになれば、これまで不可能だったさまざまな使い方が広がることが期待されます。
Siri以外のアシスタントとは?
Siri以外のサードパーティー製アシスタントとして考えられるのは、GoogleのGemini、AmazonのAlexa、OpenAIのChatGPT、MicrosoftのCopilotなどが挙げられます。
例えばChatGPT(ボイスモード)をサイドボタンから一瞬で起動できるようになれば、かなり便利に使えそうなイメージがありますね。
システムレベルで動作するかは疑問
とはいえ、サイドボタンからすぐにサードパーティーアシスタントを起動できるようになったからといって、システムレベルの動作をサードパーティーアプリでも行えるようになるとは考えにくいのではないでしょうか。
それでもスマホソフトウェア競争促進法の「基本動作ソフトウェアに係る指定事業者の禁止行為」には、“OSが握っている音声まわりなどの便利機能を自社のアプリだけに有利に使わせて、他社アプリには同じレベルでは使わせないようにする行為は禁止ですよ”という趣旨の項目があります。
そのため、将来的にはサードパーティーアシスタントも、単なるアプリという枠を超えて、よりシステムレベルに近い形で動作するようになっていくことを期待したいところです。
