iOSやmacOSを搭載するデバイスを購入後に初めて起動した際や、工場出荷状態へリセットした後に起動すると、「hello」表示されます。
この表示に使われる手書き風フォント「Macintosh Skeletal」を、一般的なアプリでも利用できる形に再構築した非公式フォントがGitHubで公開されています。利用は、個人による非商用目的に限定されています。
hello風フォントを通常利用可能に
GitHubで公開されている「Macintosh Skeletal Filled」は、iOS27やmacOS27に含まれる「Macintosh Skeletal」を、通常のフォントとして利用できるように再構築した非公式プロジェクトです。
本来のMacintosh Skeletalは、一般的なフォントのように完成した文字の輪郭を保存しているのではなく、各ストロークの中心線とペンの半径に関するデータを保持しています。
Appleのレンダリングエンジンが、このデータをもとにストロークを太く描画し、文字同士がつながる部分もリアルタイムで処理しています。
そのため、Macintosh Skeletalそのものを取り出しただけでは、通常のアプリで「hello」画面と同じ見た目の文字として利用することができません。
今回のプロジェクトでは、Appleのレンダリング結果を再現することで、一般的なOpenTypeフォントとして利用できるようにしています。
2種類のフォントを公開
公開されているMacintosh Skeletal風フォント2種類の特徴について、次のように説明されています。
Macintosh Skeletal Filled
Macintosh Skeletal Filledは、Appleの「hello」画面で表示される太さや文字同士のつながり方を再現した固定ウェイトのフォントです。
ストロークは文字ごとに1つの滑らかなアウトラインへ統合され、線同士が交わる部分もAppleのレンダリングに近い形で滑らかにつながります。
実際の「hello」画面に最も近い見た目を求める場合は、こちらが適しています。
Macintosh Skeletal Variable
Macintosh Skeletal Variableは、文字の太さをThinからBlackまで連続的に変更できるバリアブルフォントです。
Filledとは異なり、それぞれのストロークを独立した丸いチューブ状として描画するため、線が交わる部分は滑らかに融合せず、折り目のような境界が残ります。
自由に太さを調整できるため、「hello」の再現だけではなく、デザイン用途で好みのウェイトを選びたい場合に向いています。
Variableで選べる主な太さ
Appleのレンダリングでは、フォント内に保存されているペン半径を1.55倍に拡大して描画しており、この太さがRegularの基準になっています。
主なウェイトは次の通りです。
- Thin:100
- Light:270
- Regular:500
- Bold:690
- Black:900
RegularがAppleの「hello」画面で使われる太さに相当し、ThinからBlackまでの間も連続的に調整できます。
helloのアニメーションまでは再現されず
今回公開されたフォントを使えば「hello」に近い文字デザインを一般的なアプリで利用できますが、初期設定画面で文字が書かれていくアニメーションそのものは含まれていません。
Apple独自の書き込みアニメーションやガラス調のシェーディングはフォントとは別の描画処理であり、このフォントだけで完全に同じ表示を再現できるわけではありません。
また、一部のアクセント付き文字など、Appleの元フォントに含まれていない文字では別のフォントへフォールバックする場合があります。
個人の非商用利用に限定
このフォントはAppleのフォントデータをもとに制作された派生物です。
文字形状やストロークデータ、デザインに関する権利はAppleに帰属しており、プロジェクトもAppleによる公式提供ではありません。
GitHubでは利用条件を「個人による非商用目的のみ」としているため、商用デザインや販売物などへの利用は避ける必要があります。
Source: ldt(@madeby_ldt), GitHub
