Samsungが、2026年に発売予定のGalaxy A57向けOLEDディスプレイを、中国のCSOT(China Star Optoelectronics Technology)からも調達する見通しであると、韓国メディアThe Elecが報じています。
これが事実であれば、SamsungはGalaxy Sシリーズ向けOLEDディスプレイをBOEから調達する動きに続き、自社グループ外からの調達をさらに拡大することになります。
Galaxy A57およびGalaxy S26 FE向けOLEDが対象
The Elecによると、CSOTが供給するOLEDディスプレイは、Galaxy A57およびGalaxy S26 FEに搭載される可能性が高いとのことです。
その場合、両モデルに搭載されるOLEDディスプレイは、Samsung DisplayとCSOTの2社から供給される体制になるとみられています。
CSOTからOLEDディスプレイを調達する理由とは
CSOTからもOLEDディスプレイを調達する理由として、Galaxy A57に搭載されるディスプレイパネルの種別が、現行モデルで採用されているリジッドOLEDからフレキシブルOLEDへ変更される点が挙げられています。
フレキシブルOLEDは、iPhoneなどのハイエンドモデルでも採用されている方式で、ベゼルを細くするなど設計自由度が高い一方、製造コストが上昇しやすいことが課題でした。
そのためSamsungは、社外であってもコスト競争力のあるCSOTからの調達を決断したと考えられます。The Elecは、CSOTが供給するフレキシブルOLEDディスプレイパネルの価格は、Samsung Displayが供給するリジッドOLEDディスプレイパネルと大きく変わらない水準になると伝えています。
Samsung DisplayはApple向けビジネス拡大へ
BOEからGalaxy向けOLEDディスプレイの調達を検討する動きに続き、CSOTからもOLEDディスプレイを調達するという流れは、Samsungが利益率の高い外販ビジネスへの注力を一段と強めていることを示しています。
仮にGalaxy A57向けOLEDディスプレイの受注数が減少したとしても、Samsung DisplayはApple向けOLEDディスプレイの供給拡大によって、十分な利益確保と製造ラインの稼働率維持が可能と判断しているのでしょう。
Source:The Elec
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