Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)が、9月26日に予定されているApple銀座のリニューアルオープンに合わせて来日していることがわかりました。クックCEOにとって日本はどれほど重要な存在なのでしょうか?ここ数年間の訪問先を振り返ると、そのトレンドが見えてきます。
ピカチュウと交流、バンダイナムコも訪問
クックCEOは、自身のソーシャルメディアに「ピカチュウに会った」とする動画を投稿し、大きな話題となっています。さらにバンダイナムコも訪れ、「ドラゴンボール」の新作ゲームを体験したことも報告しています。
Met Pikachu, connected with developers using our software features in amazing ways, and played Dragon Ball Gekishin Squadra at Bandai Namco… Japan is a gamer's paradise! pic.twitter.com/WIilg7NWrM
— Tim Cook (@tim_cook) September 24, 2025
今回の訪日は、公式には2022年12月以来となります。前回は熊本を訪れたことも印象的でした。
クックCEOが最も頻繁に訪れている国は?
クックCEOがどの国を訪れるかは、常に注目を集めます。では、2023年以降〜2025年9月現在までで、最も訪問回数が多い国はどこでしょうか?
記録を追うと、中国が6回と圧倒的に多いことがわかります。
中国での訪問履歴
- 2023年3月 — 北京で中国発展フォーラムに参加
- 2023年10月 — 北京で商務相と会談
- 2024年3月 — 上海で新規ストア開店、サプライヤー訪問、北京で中国発展フォーラム
- 2024年10月 — 北京でIT・産業省関係者と会談
- 2024年11月 — 北京で国際サプライチェーン博覧会に出席(報道)
- 2025年3月 — 北京で商務省関係者と会談(報道)
続いて多いのはイギリスの2回で、内容は以下のとおりです。
- 2023年6月 — Apple Battersea開設/英国本社の拠点整備
- 2024年12月 — 首相やチャールズ国王との会談(Batterseaにて)
そのほか、インド、ベトナム、インドネシア、シンガポールをそれぞれ1度ずつ訪問しています。
Appleにとって中国の重要度はいまだ健在
こうして見ると、クックCEOが中国に足繁く通っていることからも、Appleにとって中国の重要性が依然として極めて高いことがうかがえます。中国は巨大な消費市場であるだけでなく、Appleのサプライチェーンの中核を担っているからです。
もちろんAppleはインドや東南アジア諸国への生産移管を進めているとされていますが、少なくとも当面の間は、中国の地位が大きく揺らぐことはなさそうです。
Photo: @tim_cook/X