調査会社IDCが公開した報告書によれば、2025年第1四半期(1月〜3月)における中国でのiPhoneの出荷台数は、前年同期比で9%減少したとのことです。Appleは中国国内で第5位のベンダーとなっており、中国ブランド各社に差をつけられています。
Appleのシェアは約2ポイント減少
IDCによると、2025年第1四半期の中国スマホ市場でのiPhoneの出荷台数は980万台で、市場シェアは13.7%でした。前年同期の出荷台数は1,080万台、シェアは15.6%だったことから、勢いの鈍化が見て取れます。
Appleの出荷台数が伸び悩んだ理由としては、年初に導入された政府の補助金が、iPhoneのプレミアム価格設定と合わず、うまく活用されなかったことが挙げられています。
大きな存在感を示したXiaomi
Appleとは対照的に、2025年第1四半期の中国市場で大きく躍進したのはXiaomiで、約10年ぶりにトップベンダーの座に返り咲きました。
復活の大きな原動力となったのは、Appleが活用できなかった政府の補助金であると、IDCのアナリストはコメントしています。
なお、気になる政府の補助金の内容ですが、電子機器の購入者は6,000元(約11万7,000円)以下の製品について、15%の払い戻しを受けられるというものです。iPhone16の価格は5,999元〜となっており、補助金の恩恵を受けにくかったことも納得できます。
Source: IDC
Photo: Apple