Appleは、まもなく発表すると噂のM5を搭載するApple Vision Proに装着時の快適性を向上させる「デュアルニットバンド」を同梱するとの情報を確認したと、MacRumorsが伝えています。
Apple Vision ProについてBloombergが、Apple Vision Airとも噂される刷新計画は一時中断され、Appleはスマートグラスの開発に注力するとの情報も伝えられています。
Apple Vision Pro (M5)にはデュアルニットバンドが付属
現行のApple Vision Proのバンドとして、ソロニットバンドとデュアルループバンドが用意されていますが、年内に発表されるM5を搭載するApple Vision Proにはデュアルニットバンドが付属するとMacRumorsは述べています。
説明文からは、頭頂部と後頭部を支える2本のバンドで構成されていることが確認でき、ソロニットバンド同様の素材を採用しつつ重量を分散させる設計とされています。これにより、長時間の装着時でも快適さを維持できると期待されます。
デュアルニットバンドのデザインを予想
Appleはソロニットバンドについて、リブ構造を採用し、クッション性、通気性、伸縮性があり、フィットダイヤルで使用者の頭にぴったり合うようにApple Vision Proを細かく調整できると説明しています。
デュアルニットバンドは、このソロニットバンドの素材とデザインをベースにしながら、デュアルループバンドのように頭頂部と後頭部を支える2本構造を組み合わせた形になるとみられます。
スマートグラス開発部隊に人員を配置換え、開発体制変更
M5を搭載するApple Vision Proにこうした改良が加えられる一方で、Apple社内では後継機開発の優先度が下げられた模様です。
当初、Appleは軽量版「Apple Vision Air」を含む刷新モデルを2027年の発売に向けて開発しているとされていました。しかしBloombergによれば、組織変更により人員をスマートグラス開発部隊へと配置換えしたとのことです。Meta Ray-Banシリーズに対抗する狙いがあるとみられます。
2種類のスマートグラスを開発中、発売目標時期は?
Appleは2種類のスマートグラスを開発しており、1つはiPhoneとペアリングして使用するタイプでディスプレイを搭載していないモデル(コードネーム:N50)、もう1つはディスプレイを搭載したモデルとBloombergは説明しています。
このうち、ディスプレイ非搭載モデルを2026年に発表し2027年に発売できるよう開発を加速させる見通しです。
また、Meta Ray-Ban Displayに対抗するディスプレイ搭載モデルについても、2028年を予定していた発売時期の前倒しが検討されている模様です。
こうした動きは、Meta Ray-BanシリーズがAppleの想定を超える人気を博している一方で、Apple Vision Proの販売が期待を下回っている現状を反映していると考えられます。
Photo:Apple Hub/Facebook, Apple (1), (2), Meta