露検索エンジン「Yandex」、たった42万円で売却されるところだった!?
ロシア最大の検索エンジンでポータルサイトの「Yandex」の社員が、同検索エンジンのソースコードを盗み、ブラックマーケットで売却しようとしていたことが明らかになりました。社員は売却したお金をもとに起業を考えていたようです。ロシアの新聞Kommersantが報じています。
たった42万円で売却?
ロシアの裁判所は被告であるDmitry Korobovを有罪とし、2年間の実刑判決を下しました。
報道によると、被告はYandexのサーバから、検索エンジンのソースコードとアルゴリズムを含んだソフトウェア、コード名「Arcadia」をダウンロード。自分の友人が働くNIXというエレクトロニクス関連の小売店で売却しようとしました。被告はまたダークネットでも買い手を探していたとのことです。
しかもKorobovはこのソースコードに、わずか25万ロシアルーブル(約42万円)という破格の値段をつけていました。被告がYandex社内でどのような職務にあったかは不明ですが、自分が盗んだソースコードの価値を理解していなかったようです。
Yandexのロシアでのシェアは57.2%
Kommersantへの情報提供者によれば、Yandexはソースコードおよびアルゴリズムには「数十億ロシアルーブル」の価値があると考えているようです。今回の盗難を巡る裁判では、Yandexの代表者は盗まれたソフトウェアが「Yandexの重要な一部であり、メインの収入源である検索エンジンと直接関連している」と述べています。
また報道によれば、被告はソースコードを売却したお金で、自分の会社を立ち上げようと考えていた模様です。ダークネットのハッカーフォーラムで買い手を探していたところ、ロシア政府の連邦保安局の目にとまり、逮捕に至りました。
Yandexはロシアでもっとも人気のある検索エンジンであり、11月時点での市場シェアはGoogleの35.2%に対し、57.2%となっています。
Source:Ars Technica UK
(lunatic)
iPhone Mania編集部
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