2015年12月14日 19時30分
読了まで 約 2分0秒
世界一iPhoneが高い国インド、iPhone5sを半額近く値下げするもまだ高額
世界で1番iPhoneが高い国として名を馳せるインドですが、ここに来てアップルがiPhone5sの価格を同国で一気に半額近く値下げすることが明らかとなりました。価格の高さゆえに伸び悩むシェアが、値下げの背景にあると言われています。
大幅値下げを断行―エコシステム組み込みが狙いか
インドにおいてiPhone5sの価格が、44,500ルピー(約8万円)から24,999ルピー(約4万5,000円)へと大幅値下げされることが明らかになりました。
インドでは税制上、海外で生産された端末には高額な税金がかけられてしまいます。そのため同国では、iPhone6sの16GB版が約115,000円で発売されるなど(日本では86,800円)、庶民には到底手の届かない端末になってしまっているのが実情です。
したがって、豊富な格安端末を揃えるサムスンや地元ベンダーのMicromax、中国Xiaomiなどにシェアでも大きく水をあけられており、アップルのインドでのシェアはわずか0.9%に過ぎません。アップルへの「エコシステム」への参画をインドユーザーへ促すためにも、ひとまず格安でiPhone5sを手にしてもらおうということでしょう。
存在感を示したいアップル
しかし、中国やアメリカではiPhone5sが300ドル(約36,000円)以下で発売されている現状を思えば、まだまだ高いと言わざるをえません。インドのスマートフォン市場規模は、中国とアメリカに続く世界第3位で、2017年までにはアメリカを抜くと言われています。それだけに、アップルとしては何としてでも存在感を示しておきたいところです。
ちなみにiPhone6sの発表直後に、iPhone5sの8GB版がインドなど一部新興国で発売されるというリーク情報が登場しましたが、いつのまにか立ち消えとなってしまいました。今思えば、今回のニュースに繋がるものだったのかも知れませんね。
Source:CNET
(kihachi)