iPhoneバッテリーケースがこんな形になったのは、深いワケがあった!
アップルの新型バッテリーケース「Smart Battery Case」が、その形状ゆえに大きな注目を集めていることは間違いありません。「アップルらしくない」というファンもいれば、「バックパックを着脱可能な『20周年記念マック』を思い出させる」というマニアまで、賛否両論のデザインとなっています。しかし、ニュースサイトTHE VERGEによれば、アップルは好き好んでこの形状にしたというわけではないようです。
アクセサリーメーカーがあらかた特許を取得済だった
やたらと分厚いうえに、ヘッドホンも着脱しにくいという「Smart Battery Case」ですが、なぜアップルが、ここまで「らしくない」と言われるようなバッテリーケースを発売することとなったのでしょうか。ニュースサイトTHE VERGEによれば、iPhoneケースのメーカーとして知られるMophieが、主だった特許をほとんど抑えてしまっているからというのが理由だそうです。
例えば、10月15日にMophieが取得したばかりの特許#9,172,070をみると、1.上下に分割できるケースであり、2.下部のケースにバッテリーがセットされ、3.スイッチで充電をコントロールすることが出来るようになっています。
3つのうち、どれに引っかかっても、アップルはMophieの特許を侵害する可能性があります。だから「Smart Battery Case」は、ケースが分離式ではなくシリコンを覆いかぶせる方式で、「背嚢(はいのう)」のようなバッテリーを背負い、装着すると自動で充電が開始されるのです。
また、Mophieが別に取得している特許#8,971,039では、バッテリーをケース全体に搭載することでスリム化を実現、iPhoneを表裏から包み込むようなデザインが考案されています。
つまるところ、Mophieが主要な特許はあらかた抑えてしまっており、それらに引っかからないようにした結果、今回発表された公式バッテリーケースのような形状になってしまったということです。アップルがこの市場へ参入するには、いささか遅すぎたとも言えますが、同社としてはiPhoneのアクセサリー市場を掌握しておきたいだけに、いずれは通らなければならない道だったのでしょう。
Source:THE VERGE
(kihachi)
iPhone Mania編集部
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