2015年12月8日 21時06分
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アカウント削除に頭痛めるISIS、自分たちでアプリを開発することで問題解決
世界的に存在感を増しつつある反政府組織ISISが、自分たちでプロパガンダを広めるためのアプリを開発し、リリースしていたことが分かりました。
自前のアプリなら心配もない
英メディアThe Telegraphによれば、反政府組織ISISは、自分たちの主義主張を効果的に広めるべく、独自にAndroidでアプリをリリースしているようです。
もちろん、Android端末用のアプリストアであるGoogle Playでアプリを公開することは出来ないので、彼らは「Telegram」などの匿名メッセージアプリを活用して、アプリのダウンロード・リンクを拡散しています。Android端末はiPhoneと異なり、審査を受けていないアプリ(通称:野良アプリ)でも容易にインストールできる仕様となっています。
もはや「表」では通信ができず

なぜ彼らは、独自アプリを作成する羽目になったのでしょうか。背景には、各国政府による厳しい監視やサイトの強制閉鎖、ハッカー集団AnonymousのTwitterアカウント潰しなど、ISISに対する風当たりが日に日に厳しくなっているという事情があります。
アプリでは、世界中で彼らが起こすテロ攻撃についての犯行声明を読んだり、人質の処刑動画を再生可能となっています。
「彼らはTwitterやFacebookよりも安全性の高いブロードキャスト能力を構築したがっている」とISISの動きに詳しい専門家Michael Smith氏は述べます。「ISISはあらゆる物理的なものにアクセスが容易に出来る方法を常に模索している」
こういったISISの暗躍には、各国政府も頭を痛めており、アメリカではヒラリー・クリントン氏がシリコンバレーのテクノロジー企業に対し、彼らを「妨げるよう」お達しを出したばかりですし、イギリスも企業に暗号化されたスマートフォンやサービスの解読キーを保持しておくよう要請する法案を検討、フランス政府も非常時には公共Wi-Fiや匿名ブラウザ「Tor」の使用を制限する方針を固めています。
Source:The Telegraph
(kihachi)
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iPhone Mania編集部
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