IDC、 2015年第3四半期の国内タブレット市場実績値を発表
IT専門調査会社IDC Japanは、国内タブレット市場(eReaderを除く)の2015年第3四半期(7~9月)の出荷台数実績値を発表しました。
家庭市場は好調も、ビジネス市場で苦戦
IDC Japanによると、2015年第3四半期のタブレット端末の出荷台数は、前年同期比29.2%増の209万台となりました。これは家庭市場における通信事業者向けの出荷が大きく寄与したことが主な要因であると分析されており、家庭市場向けの出荷は前年同期比45.2%増の160万台となりました。
家庭市場向けのタブレット市場が好調な一方で、ビジネス市場向けは同社が調査を開始して以来、初めて前年同期比でマイナス成長となる4.8%減の49万台となりました。ビジネス市場でのタブレット出荷台数は、大型案件によって左右される傾向が強く、2015年第3四半期は目立った大きな案件が無かったことが大きな要因であると分析されています。
また、企業でのタブレット需要について、Windowsタブレットを中心にハードウェアキーボードが脱着できるデタッチャブル型タブレットか、通常のスレート型タブレットを選択するべきかを検討している状態から、出荷が緩やかになっていると、IDCは分析しています。
国内タブレット市場、1位はApple
国内タブレット市場出荷台数の上位6社は、Apple、ファーウェイ、富士通、ソニー、NEC Lenovoグループ、マイクロソフトとなりました。
Appleは、前年同期比1.2%減と出荷台数を落としましたが、37.8%と高いシェアを維持しています。また、ファーウェイ、富士通、ソニーはAndroidベースのタブレットを中心に、通信事業者向け出荷が好調に推移したことから出荷を大きく伸ばしました。
今後の見通しに関し、「タブレットの出荷は、消費者の実需要とは別に通信事業者でのキャンペーンやB2B2Cの用途によるタブレットの配布によって大きく左右される。これらキャンペーンによって家庭でのタブレットの普及が進むと同時に、それに合わせたサービスの提供が増加していく可能性が高い」とIDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの浅野 浩寿が述べていることも紹介されています。
Appleは新たに大型タブレットiPad Proを市場に投入しましたが、今後このデバイスが市場でどのように評価されていくのかにも注目が集まります。
Source:IDC Japan
(クロス)
iPhone Mania編集部
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