iPad ProのSmart Keyboardは修理不可能!iFixitが証明
Apple製品の分解レポートで知られるiFixitが、iPad Pro、Apple Pencilに引き続き、Smart Keyboardの分解を行い、「修理は不可能」との判定を下しました。
何層にも及ぶ構造
iFixitが最初に気づいたのが、Smart Keyboardを覆っているナイロンによく似た「ハイテクファブリック」です。防水のため完全に密閉されており、開いた箇所は見つからなかったため、ナイフで切りひらくことになりました。この時点で「この分解はもとに戻せないことが明らかになった」と述べています。
ファブリックをはがすと、その下から個々のキーとスイッチが姿を現しました。このキーの層をはがすとキーキャップはバラバラに。ここで回路基板が見えましたが、LEDやバッテリー、冷却ファンは見当たりません。
iFixitは、キーを囲むプラスチックフレームに細いチューブのようなものが走っており、この末端がキーボードの上部に開いているのを発見し、ここからキーを押したときの空気圧を抜いているのでは、と推測しています。
さらにもう1枚糊付けされた層をはがすと、スイッチとチップ、そしてST Microelectronics製のRISC ARM Cortex-M3マイクロコントローラ(赤枠で囲まれた部分)が出てきました。
最後の層をめくると、3枚の細いファブリックが現れ、これらが電気を通す性質を持っていることが判明しました。この不思議な布がキーボードとSmart Connectorをつなぎ、電力とデータのやり取りを可能にしているのです。
部品交換は不可能。壊れたら買い替えしかない
水やほこりが入らないよう密閉されており、丈夫なつくりとなっていますが、その結果Smart Keyboardは、壊さない限り開くことすら不可能になっています。したがって内部の部品を交換することはできません。
Source:iFixit
(lunatic)
iPhone Mania編集部
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