ブルーライトをカットできる人気アプリ「F.lux」、アップルからのクレームで公開停止に
iPhoneのディスプレイから発せられるブルーライトをカットできる人気アプリ「F.lux」が、アップルからのクレームによって公開停止を余儀なくされていたことが分かりました。
アップルから規約違反とのクレーム
「F.lux」はアップルとアプリ公開に向けて長らく協議を続けていましたが、App Store上で公開することができなかったため、最終的には非正規アプリとして、ストアを介さず直接ダウンロード(通称:サイドローディング)できる仕様となっていました。
同アプリの開発者によれば、こういった迂回方法は、新たなXcodeの規約で認められているはずでしたが、公開から24時間後にアップルが、「規約合意に違反しており、こういった方式を続けるべきでない」との連絡を入れてきたため、素直に恭順しiOS版の公開を停止したとのことです。
非正規アプリは多数存在するだけに
しかし、ネットを見渡せば、危険と隣り合わせではありますが、サイドローディング出来る非正規アプリは多数存在しています。例えば、最近話題になったA9プロセッサがサムスン製かTSMC製かを判定できるアプリ「CPU Identifier」もこれに当たります。
問題の本質は、公式に提供されているDocumented APIではなく、アップルが使用を認めていない非公開APIを「F.lux」に用いていたことが原因ではないか、と同アプリの開発者は示唆しています。つまり、公式提供されているAPIを使えば、アップルはサイドローディングを「お目こぼし」してくれる可能性があるというわけです。
目に悪影響を及ぼすとされるブルーライトをカットできるとあり、iOS版の公開から24時間で17万6,000回、デスクトップバージョンでは1,500万回もダウンロードされていた大人気アプリだっただけに、公開停止の運びとなったことは残念ですが、アプリ開発を続ける意思はうかがえるだけに、改めて再度の公開を待ちたいところです。
Source:F.lux,iPhone in Canada
(kihachi)
iPhone Mania編集部
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