スイスの時計ブランド、Apple Watchで第3四半期は大幅落ち込み
大方の予想通り、Apple Watchの登場で大きく打撃を受けているスイスの時計ブランドですが、第3四半期の輸出も芳しくなさそうです。同業界は、過去3ヶ月で輸出が8.5%も減少していたことが判明しており、今後の見通しは厳しいものになるとの見解を、スイス時計業界連盟の代表自身が口にしています。
今後もこの傾向は続く見通し
7月の10%減、5月の9.9%減に続き、9月も9.9%減を記録し、スイス時計業界連盟の代表は「こういった傾向は、今のところはまだ堅調なアジア市場や2015年度全体の予測にも影を落とすものとなる」と、第3四半期としては2009年以来最大の落ち幅となった今回の傾向が、今後も続いていく可能性について懸念を示しました。
もちろん、Apple Watchの台頭だけが原因ではなく、スイスの時計ブランドの強力な需要国であったアジア市場の経済減速も起因していると同代表は述べています。
14.5%の下落もまだ「マシ」か
特に打撃を受けているのは、200-500フラン(約25,000-62,000円)のミッドレンジモデルで、Apple Watch Sportの42,800-48,800円(日本国内価格)と価格帯が被ることから、14.5%の減少を起こしています。とはいえ、8月の輸出高は24%の下落を起こしているという報道もあるほどなので、この数字はまだ「マシ」だったと言えるでしょう。
一方のApple Watchは年末から翌年にかけて順調にシェアを伸ばしていくことが予想されるだけに、第3四半期のみならず、第4四半期も同業界にとっては文字通り、冬の時代が訪れる可能性が高そうです。
Source:Cult of Mac
(kihachi)
iPhone Mania編集部
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