サムスン製A9の比率が高い台湾、消費者の怒り受け、国家機関がアップルへ声明出す事態に
台湾のiPhone6s/6s Plusに搭載されているA9プロセッサの大半がサムスン製だったことを受け、台湾の行政機関である国家通訊伝播委員会(NCC)が、アップルに対し、間接的に情報の開示を求める声明を発表しました。
とうとう台湾当局が特別声明
台湾の通信事業を監督する行政機関、国家通訊伝播委員会(NCC)は15日、公式サイトにて、「動作確認テストは義務付けられていない」としながらも、通信業者に対し、「消費者の懸念を払拭するべく、TSMC製とサムスン製のA9プロセッサの測定テスト結果を、それぞれアップルが速やかに提出するよう」督促を行っていることを明らかにしました。
また同時に、パッケージに記載されているナンバーから識別が可能かどうかも、アップルに消費者からの意見として伝えるよう述べるとともに、識別方法を開示することで、消費者が購入時に選択できるようにすれば、不要な消費者問題を湧き起こすことなく、WIN-WINの関係で、問題解決が可能となるとの見解を示しました。
サムスン製のシェアが高い台湾
A9プロセッサにおけるサムスン製の比率は、日本においては記事執筆時点で約47.5%、世界的にみても60%程度ですが、台湾に限っては約79%と群を抜いて高い比率となっています。特にiPhone6s Plusに至っては、約91%がサムスン製という著しい偏りを見せています。
そのため、今回のサムスン製のA9プロセッサ性能がTSMC製のプロセッサよりも劣るという「チップゲート問題」を受け、割りを食ったと考えた台湾ユーザーの怒りが爆発、アップルや専門家は2-3%の誤差に収まるとしていますが、購入時点では確認のしようがないため、iPhone6sの返品騒動にまで発展しています。
Source:CTIMES,CPU Identifier,NCC
(kihachi)
iPhone Mania編集部
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