2015年10月17日20:03公開

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アップル、CPUの特許侵害で280億円の賠償金を命じられる

A8 アップル


 
ウィスコンシン大学マディソン校が、iPhoneに搭載されているA7以降のプロセッサの技術特許を巡り訴えている問題で、ウィスコンシン州の連邦地裁の陪審は16日、アップルに2億3,400万ドル(約280億円)の賠償金支払いを命じました。

280億円は不幸中の幸いか

一説には、賠償額は最大で1,000億円にものぼると言われていただけに、280億円で済んだことは「不幸中の幸い」だったかも知れません。今回の判決に対し、アップルはコメントを差し控えていますが、ニュースサイトCult of Macによれば、同社は上訴する用意があるとのことです。

訴えは無効と主張も、和解金を支払う用意はある

ただしアップルは、プロセッサの技術は自社の特許によるもので、ウィスコンシン大学マディソン校の特許は無効だと主張する一方、賠償額については、2009年に同様の裁判でインテルが和解金として支払った1億1,000万ドル(約130億円)を大きく下回るべきと主張しており、金銭面で折り合いがつけば、裁判を続行するつもりはないようです。
 
事実、米メディアWall Street Journalによると、陪審員が特許侵害の判断を下した後、大学側が1台当たり2.74ドル(約328円)、総額約4億ドル(約480億円)の支払いを要求したのに対し、アップルは、製品1台につき7セント(約8円)、総額約1,000万ドル(約120億円)の支払いを主張したそうです。

大学側はiPhone6sのA9も特許違反と主張

なお、ウィスコンシン大学側は、iPhone6sシリーズに搭載されているA9プロセッサや、iPad ProのA9Xプロセッサに関しても同様の特許侵害があると主張、こちらに関しても新たに訴訟を起こしており、一連の裁判が完全に決着するには、まだまだ時間を要しそうです。
 
 
Source:WSJ,Cult of Mac
(kihachi)

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iPhone Mania編集部

iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!

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