新発売のiMac、ベンチマークスコアが前モデルから20%も上昇
10月13日(日本時間)に発売された新型iMacのベンチマークスコアを測定した結果、前モデルよりも最大で20%ほど高いことが分かりました。
最大で20%ものスコア向上
アップル製品の情報に詳しいブログMacお宝鑑定団が公表したベンチマークスコアの測定データから、新たに発売された21.5インチと27インチのiMacは、前モデルと比較して、およそ7%から20%ほどの向上が認められたと、ニュースサイトMacRumorsが報じています。
21.5インチはマルチコアが大幅に向上
新たに発売された21.5インチの4Kモデルは、IntelのCore i5で3.1GHzのクアッドコアを搭載しており、64ビットのシングルコアで3,787、マルチコアで12,803という数値が計測されました。

2013年に発売された同インチの2.9GHzモデルは、シングルコアで3,543、マルチコアで10,685であったことを考えれば、単純計算でシングルコアでは約7%、マルチコアでは約20%も速度が向上したことになります。
また、Retinaディスプレイを搭載していないタイプの21.5インチiMacは、IntelのCore i5で2.8GHzのクアッドコアを搭載している最新モデルで、シングルコアが3,532、マルチコアで11,865という結果でした。こちらの前モデルは、それぞれ3,175と10,199であり、およそ11%と16%の向上を遂げたことになります。
27インチの新型は3.5GHzモデルをも上回る
27インチの5Kモデルは、IntelのCore i5で3.2GHzのクアッドコアを搭載しているタイプで、シングルコアでは3,931、マルチコアでは12,079、3.3GHzの最上位タイプで、シングルコアが4,214、マルチコアが13,081という結果でした。
こちらも、2014年に発売されたローエンドモデルでは、シングルコアが3,329、マルチコアで10,632であったことから、それぞれ約18%、約14%の伸びをみせました。
なお、最近まで発売されていた3.5GHzのi5クアッドコアモデルですら、それぞれ3,844、12,192であったことを考えれば、決してプロセッサの周波数だけで、性能が決まるわけではないということが明らかとなっています。
総じてマルチコアの伸び率が目を引く
もちろん、ベンチマークスコアは条件によって大きく異なるので、今回の数値をもって結論付けることは出来ませんが、全体的にマルチコアでの伸び率が目を引きました。
語弊を覚悟で言えば、シングルコアは文章作成などの単純作業、マルチコアはグラフィックの描画など、CPUやGPUの性能を大きく要求する作業を行う際の目安となります。このことから、今回の伸び率を見る限りでは、アップルがマルチコアを必要とするシーンをiMacで強く意識していることが分かります。
Source:MacRumors,Macお宝鑑定団
(kihachi)