バナナ1本5円のインド、iPhone6sの価格は11.5万円で世界最高に
正規のアップルストアがオープンすることが決定したインドですが、それに先駆けてiPhone6s/6sPlusが10月16日よりインドでも発売されます。しかし、中国に次いで世界第2位のスマートフォン市場になると目されている同国にあって、iPhone6sの価格だけはすでに世界最高の価格に設定されていることが話題を呼んでいます。
成長著しい新興国インド
インドは、中国に次いで人口が多く、また中国のスマートフォン市場が飽和しかかっていることもあり、Xiaomiなどの格安ベンダーを筆頭に業界の注目が集まっている地域です。
正規のアップルストアも現地企業とのコラボレーションという条件付きながらオープンすることが決定しており、アップルも他ベンダー同様、インドに大きく力を入れていることは確かです。
しかし、その勢いを阻むかのような問題が、同国で立ちはだかっています。それは、iPhone6sの価格です。
世界で最も高い価格設定に
上図からは、iPhone6sの16GBを基準とした場合、日本の約722ドル(約86,800円)に対し、インドでは約958ドル(約115,170円)と、1.3倍を超える価格設定がなされていることが分かります。最上級モデルであるiPhone6sの128GBに至っては、1.4倍弱にもなっています。
バナナ1本が5円前後で売られているインドの物価を考えれば、この価格は異様とも言える高さで、ニュースサイトCNETは、「60,000ルピー(約11万1,000円)を超えるようなスマートフォンは、都心部に住むリッチな消費者すら遠ざけてしまうレベルだ」とアナリストの言葉を引用して分析しています。
日本ではiPhoneと同価格帯である、サムスンのフラグシップモデル・Galaxy S6が、インドではiPhone6sより3割ほど安い約615ドル(約73,930円)で売られていることから、同国のユーザーからは、安売りするどころかあえて高価格に設定するアップルの果敢なブランド戦略に対し、疑問を呈する声が上がっています。
Source:CNET,linustechtips,MyDrivers
(kihachi)
iPhone Mania編集部
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