最速キャリアはどこ?iPhone6sの回線速度、比較記事まとめ!
2015年9月に発売されたiPhone6sですが、発売後は毎年、外部機関やウェブメディアが各キャリアの回線速度の調査結果を発表しています。今回は各調査元が様々な観点から発表したiPhone6sの実測回線調査データから、各キャリアの回線状況をまとめてご紹介したいと思います。なお、比較対象はダウンロード(下り)の結果です。
・日刊SPA!(2015年9月25日記事)
・らばQ(2015年9月25日記事)
・ASCII.jp(2015年9月26日記事)
・リーディア(2015年10月1日記事)
・BCNランキング(2015年10月2日記事)
・RBB TODAY(2015年9月29日、30日、10月6日記事)
調査結果を総まとめ!結果は3キャリア肉薄!?
6社の調査結果をもとに、国内3キャリアのiPhone6sでの回線速度をグラフ化すると、以下のようになります。
調査によって条件が大きく異なるのであくまでも参考値ですが、6件の調査でトップを取った回数はドコモ、au、ソフトバンクともに2回ずつ、全ての平均ではauが28.46Mbps、ドコモとソフトバンクが27.44Mbpsの同速度で並び、キャリア間に大きな差は見られない、との結果になりました。
回線速度がTVCMの数字と違うのはなぜ?
iPhone6sが4G LTE-Advancedに対応し、LTEでの通信速度が最高で300Mbpsに到達し、先代モデルiPhone6の150Mbpsと比べて通信速度が大幅に進化しています。
そして、各キャリアは通信のスピードと安定性を向上できるキャリアアグリゲーションの推進に取り組んでいます。キャリアアグリゲーションの活用により、各キャリアの最高速度の理論値は、ドコモが262.5Mbps、auが225Mbps、ソフトバンクが187.5Mbpsとなっています。
実際の回線速度が理論値どおりなら、計測結果はすべてドコモ、au、ソフトバンクの順になるはずですが、実際には異なります。
回線速度には、実に多くの要因が影響しており、理論値上の回線速度が実際に出ることはない、というのが実態です。たとえば、同じ「山手線東京駅」でも、ASCII.jpが公開したデータではソフトバンクがトップで25.22Mbpsですが、BCNランキングの調査結果ではソフトバンクのトップは変わらないものの、結果は18.43Mbpsとなっています。
これは、計測した時点で回線を使っているユーザーの数や、建物などの障害物などの影響が考えられます。
また、リーディアの首都高速上での調査結果では、キャリアアグリゲーションの効果が確認できたのはソフトバンクのみで、東京都心部でもドコモ、auのキャリアアグリゲーション展開はまだ途上であると指摘されています。
キャリア間の回線速度競争が激化しているのを受けて、総務省は各社の回線速度表示に「実測値」を加えることとし、2015年度中の実施に向け準備が進んでいます。
各調査の結果概要は以下のとおり
■地下鉄銀座線全駅での回線速度調査(日刊SPA!)
■山手線全29駅での回線速度調査(らばQ)
■山手線主要10駅で回線速度調査結果(ASCII.jp)
■首都高速道路における回線状況調査(リーディア)
■山手線の主要12駅での回線速度計測結果(BCNランキング)
■全国89の新幹線駅での回線速度(RBB TODAY)

5路線ごとの結果平均
総括:キャリア選択は料金と回線品質での差別化がポイント
2年前にドコモがiPhoneの販売を開始し、どのキャリアで買っても端末は一緒という状況になりました。そうなると、キャリア選択は、料金と回線品質の差別化が大きなポイントとなります。光コラボなどの固定回線とセットの割引サービスや、iPhone6s/6s Plus自体の料金プランなども参考にご自身の利用にあったキャリア選びをしていきましょう。料金だけで見るなら最近話題の格安SIMも選択肢のひとつとなってきています。
(hato)
iPhone Mania編集部
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