2015年10月6日 12時25分

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ティム・クックCEO、故スティーブ・ジョブズの命日に書いた「手紙」

スティーブ・ジョブズ氏


 
現地時間10月5日は、創業者であるスティーブ・ジョブズ氏の命日です。Appleのティム・クックCEOはこの日従業員に宛てて、故人を偲ぶメールを送りました。

「その日、世界はビジョナリーを失った」

クック氏は、4年前にこの世を去ったジョブズ氏を偲ぶメールを全従業員に送りました。これまでにも命日には毎年従業員にメールを送り、ジョブズ氏の偉業を称え、記憶にとどめてほしいと呼びかけています。昨年のメールでは、ジョブズ氏のもとで生み出された製品が、テクノロジー業界だけでなく世界に与えた影響について記しています。
 
ジョブズ氏の近しい友人でもあったクック氏は、故人が自分にとってどれほど重要な人物であったかをしばしば語っています。9月にはトークショー「The Late Show with Stephen Colbert」で、ジョブズ氏と仕事をするのは「喜びだった」と語り、ジョブズ氏が常に従業員たちにベストを求めていたと述べています。
 
以下、メールの全文の訳を掲載します。
 

チームへ、
スティーブがこの世を去ってから今日で4年目になる。その日、世界はビジョナリーを失った。Appleにいるわれわれはリーダー、メンターを失い、そしてわれわれの多くが親しい友人を失った。
 
スティーブは素晴らしい人物であり、彼の優先事項は非常にシンプルだった。何よりも家族を愛し、Appleを愛し、一緒に仕事をし、多くを成し遂げた人々を愛していた。
 
彼が亡くなってから毎年、私はAppleコミュニティの全員に、スティーブがこれほど愛した仕事を続けていく特権と責任を共有していることを、思い出してほしいと呼びかけてきた。
 
彼のレガシーとは何だろう?われわれを取り巻くあらゆることに見ることができる。彼のイノベーションと創造性のスピリットを持った素晴らしいチーム。世界でもっとも優れていて、お客様に愛され、世界中の何千万人もの人々に力を与えている製品。テクノロジーとアーキテクチャにおける素晴らしい達成。驚きと喜びの体験。彼だけが作ることができた会社。世界をよりよく変えようという真剣な決意を抱いた会社。
 
そしてもちろん、愛する者たちに彼がもたらした喜び。
 
亡くなる前の数年間、彼は何度も、子供たちの人生における節目が見られるよう、長生きしたいと語っていた。その夏、私はローレンと、一番下のお嬢さんと一緒に彼のオフィスにいた。彼の子供たちが父にあてて書いたメッセージと絵は、今もスティーブのホワイトボードに残っている。
 
スティーブのことを知らなくても、彼がAppleのリーダーだった時の彼を知っている、あるいはAppleにいた人たちと、仕事をすることになると思う。今日、そのうちの誰かを呼び止めて、彼が実際にどんな人だったか尋ねてほしい。AppleWebに個人的な思い出を記している人もいるので、ぜひ読んでみてほしい。
 
スティーブが始めた仕事を続けてくれて、そして彼がどんな人間で、何のために戦っていたかを覚えていてくれて、ありがとう。
 
ティム

 
 
Source:AppleInsider
(lunatic)

著者情報

iPhone Mania編集部

iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!

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