クックCEO、競合他社に向かって「Appleを真似して」と呼びかけ
ティム・クックCEOが競合他社に対し、再生可能エネルギー技術利用に向けての取り組みにおいて、「模倣してほしい」と呼びかけました。
再生可能エネルギー利用については「コピー」を推奨
Appleのティム・クックCEOが29日、米サンフランシスコのモスコーン・センターで開催された「BoxWorks 2015」において、他社もApple同様に、社屋や工場の運用に再生可能エネルギーを利用すべきと主張しました。
クックCEOは、
「我々は環境を重視している。気候変動は現実であり、このことを否定するのはやめるべきだ」
と述べています。
Appleは他社が同社の製品を模倣することについて、当然ながら厳しい姿勢をとっています。現在もサムスンとはiPhoneの模倣をめぐり長い法廷争いを続けていますし、過去にはMicrosoftなどと特許で争ったこともあります。
しかしクック氏は温暖化対策については、自社のイニシアチブを真似してほしいと主張しました。
同社は数年前より再生可能エネルギーを100%活用した事業運営に取り組んでおり、米国での運営についてはすでにそれを実現しています。世界中のサプライチェーンでも実現するのが目標だと、クック氏は述べています。
「誰にでもできることだ。これこそコピーしてほしい」(クックCEO)
Appleの環境問題への取り組み
AppleはクックCEOの就任以来、再生可能エネルギー活用に大きな力を注ぐようになりました。2013年にはデータセンターを同エネルギーで運用することを発表し、また最近ではApple Store全店舗、さらには海外のサプライチェーンを含むApple全体へもその取り組みを広げていくことを明らかにしています。
Appleの工場のほとんどは中国にあり、同国の製造業の多くは石炭に依存しています。しかし中国も今年夏、二酸化炭素排出量を2030年までに2006年比で60~65%削減するとの目標を発表しました。
Source:Cult of Mac
(lunatic)
iPhone Mania編集部
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