2015年9月28日 16時58分
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iPhone6のボディーをローズゴールドに換装し、iPhone6sと偽るビジネス登場
予約開始から数分でiPhone6s/6s Plusのローズゴールドが完売してしまう中国だけあって、最近は特殊なビジネスが誕生しています。iPhone6のボディーをローズゴールドに換えることでiPhone6sにしてしまう、というものです。
ボディーを換えれば見た目にはiPhone6s
iPhone6/6 Plusは、iPhone6s/6s Plusとサイズがほぼ変わらないため、保護ケースなどのアクセサリを転用出来ることが公式に認められています。
この点に注目し、中国の秋葉原として名高い深センの華強北では、現在iPhone6のボディーをローズゴールドに換装し、iPhone6sに見せてしまうサービスを提供している店舗が幾つか存在するようです。
サービス価格は良心的で、4.7インチのiPhone6sにする場合は130元(約2,470円)、5.5インチのiPhone6s Plusにする場合は230元(約4,370円)とかなり安上がりです。
もちろん、サプライヤーから横流しされた部品を流用するのではなく、本物のボディーは950元(約18,000円)と高価なため、使用するパーツは非正規品です。

偽物のiPhone6s。はっきりとモデルナンバーが確認できるからといって油断してはいけない

実は本物のiPhone6sには、IMEI/MEIDが記載されていない。印字も薄く上品なのが特徴
個人的にボディーを交換して楽しむのであれば、まだ問題はありません(日本では技適マークがない時点で違法です)。
しかし、同ニュースを特集したIT時報によれば、華強北には、IMEI番号を捏造する業者や、iPhone6sだと偽って販売を行う業者など、厄介な店舗も同じように軒を並べているのも事実で、中には取材に対し、「華強北のどこに本物があるんだ。本物を売って誰が儲かるってんだ?」と答えるなど、偽物を取り扱うことに対し、悪びれるそぶりもない店舗も存在したそうです。

西安で販売されていたAndroid OS搭載の偽物iPhone6s。巧妙にiPhone6sを装っているため、被害者は気づかずに、2,500元(約47,500円)で購入してしまった
街角調査でも誰もiPhone6だとは疑わず

どちらが本物のiPhone6sローズゴールドか分かるだろうか
しかも、ボディーを変更したiPhone6は、一見しただけではiPhone6sと全く見分けが付かないことも、偽物の横行に拍車をかけています。

右が本物で左が偽物
事実、ニュースサイト騰訊網が、ローズゴールドのボディに変更しただけのiPhone6を、新色のiPhone6sだと偽って街中調査を行ったところ、誰もiPhone6だと気づいたユーザーは居ませんでした。中には、「iPhone6と比べて写真の画質がよりはっきりしていると思う」と答えるユーザーまでいました。


iPhone6より写真の画質が向上していると思う?
日本では偽物が売られていること自体が稀かとは思いますが、同サイトは、IMEI番号の確認方法とともに、iPhone6sにのみ備わっている機能を取り上げ、見分け方を紹介しています。

SIMスロットにもIMEI番号が記載されている

設定>一般>情報からもIMEI番号は確認できる

iPhone6sは3D Touchが使える

カメラ内に「Live Photos」モードをONOFFに出来るマークがあることもiPhone6sの特徴だ
Source:IT時報, 騰訊網, 華商網
(kihachi)
著者情報
iPhone Mania編集部
iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!
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