スティーブ・ジョブズの実家、文化財に指定
米カリフォルニア州のロスアルトスにある、アップルの創業の地であるスティーブ・ジョブズの実家が2年がかりの関係者の努力の末にロスアルトス歴史文化委員会によって「歴史文化財」の指定を受けました。
満場一致で指定
地元紙のSan Jose Mercury Newsによると、委員会の委員は満場一致で文化財の指定に賛同したそうです。文化財への指定により、1950年代に建築された当時の状態から変更するには、ロスアルトス歴史文化委員会による審査が必要となり、さらに改修には市議会の承認が必要になります。
牧場建物風であるジョブズの実家の現在の所有者はジョブズの妹のパトリシアさんですが、文化財の指定について相談を持ちかけられたが、承認した覚えはないと言います。
パトリシアさんは地元紙に対して文化財指定の努力について反対するつもりはありませんが、はじめから相談されていた訳ではなかったので、慌てましたと述べています。
彼女への取材で「(文化財指定に)協力はしたいですが、これから私たちはどうなるのか、知りたい」と述べているそうです。
Apple Ⅰが生まれた伝説の場所
創業後最初に受注した100台のApple Ⅰが、この家のガレージでジョブズの家族と盟友ウォズニァックとともに組み立てられました。そして、50台が地元の小売店に卸されて、残りの台数を、ジョブズとウォズニァックがメンバーとして加入していたHomebrew Computer Clubに納品されました。この9ヶ月後にアップルはクパチーノに移転することになります。
ジョブズがアップルを創業した地であり、アップルファンのメッカが文化財に指定されることで観光名所にもなることでしょう。また、ジョブズの創業のときの逸話は11月1日に公開予定の「スティーブ・ジョブズ」でも触れられています。
参照元:AppleInsider
執 筆:MIYA