2015年9月27日 02時23分

読了まで 221

iPadを注文しては、パッケージに石を詰めて返品していた男、逮捕

iPad Air2


 
未開封のiPadを返品したように見せかけ、パッケージ内部には石や砂を詰めて送り返しては、新品のiPadをせしめていた男性に、中国で懲役10か月の刑が下りました。

クーリング・オフを悪用

中国には、日本のクーリング・オフ制度にあたる「後悔権」なるものが存在し、消費者の権利が守られる仕組みがあります。これは、ネット上で何らかの商品を購入したものの、期待していたものと違うなど、商品に満足がいかなかった消費者に対し、一定の条件で出品者に返金が義務付けられているというものです。
 
しかし、この権利を悪用して、iPadを次々とだまし取っていた男性が現れました。

とあるアイデアがひらめく

男性は、とあるネットショップで2,788元(約52,900円)で1台のiPadを購入しました。しかし、すぐに不良品であったことが分かったため、彼は返品を決意します。ここで彼の中にとある考えが浮かびます。「買ったばかりのiPadに問題がある。この悪徳店舗はそもそも気づいていたのだろうか」
 
そして彼は何を思ったのか、箱の中にiPadではなく、石やタイルを詰め、ビニールで丁寧に箱を覆い、さも未開封の商品であるのかのように装って、ネットショップへ送り返します。
 
男性の予想通り、見事ネットショップは開封して確認することもなく、購入代金である2,788元(約52,900円)を彼のもとへ返金してしまいます。

わずか10日で11台も注文

これに味を占めたのか、男性は次々と複数のアカウントを駆使し、わずか10日余りで11台ものiPadを次々とネットショップで注文しては、砂や石、タイルにすり替えては返品を繰り返します。万全を期すべく、ビニールでパッケージを覆う機械まで調達する気合いの入れようです。
 
しかし、さすがに店側もおかしいと気づいたのか、7台分の返金処理を行ったところで事件が発覚します。男性に合計18,416元(約37万円)を返金する予定でしたが、何とかそのうちの13,490元(約25万6,300円)は返金する前に食い止めることに成功しました。
 
一方の彼は、手にしたiPadを平均して1台1,700元(約32,300円)ほどで販売し、さらに荒稼ぎしていたようです。

たった10か月?

もともとは普通に購入するつもりだったせいか、住所はあっという間に判明、あっという間に個人特定となりました。
 
自首したうえ、被害者であるショップに賠償も行ったということで、わずか4,000元(約7万6,000円)の罰金と、10か月の懲役刑で済んだようですが、悪質性を考えれば、流石にいくら何でも処罰が軽すぎるような気もしますね。
 
 
Source:南方日報
(kihachi)

カテゴリ : おもしろ ネタ, 最新情報   タグ : , ,
著者情報

iPhone Mania編集部

iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!

▼ 最新情報を受け取る

Twitterで最新情報をみる
Facebookで最新情報をみる
IMアプリをインストールする
feedlyで最新情報をみる