自作時計で学校からテロリスト扱い受けた少年、オバマやザッカーバーグから続々ラブコール
14歳の少年が自作の時計を学校に持って行ったところ、「爆弾」扱いされ、学校によって警察に通報され逮捕されるという事件が先日アメリカで発生しました。イスラム系アメリカ人だったために、前途有望な彼がよりにもよって学校からテロリスト扱いされてしまったこのニュースに、世界中が紛糾することとなりました。
しかし、そんな状況を憂慮したのか、なんと2人の超大物が少年にTwitterとFacebookで声をかけます。その名はオバマ大統領とマーク・ザッカーバーグ――。
イスラム系というだけでテロリストに
テキサス州に住む科学が大好きなAhmed Mohamedくんは、自分で作った自慢の時計を学校に持って行きました。しかし、学校側は一目見るなり彼の時計を「爆弾」だと断定、確認もせずに、あろうことか警察へ通報するという暴挙に出ます。
Ahmedくんは、警察の前でもこれがただの時計であることをしきりに訴えますが、なんと今度は「偽物の爆弾を作った疑い」で逮捕されてしまいます。
イスラム系アメリカ人というだけで、このような仕打ちがされたことに対し、早速世界中は大紛糾。Twitterでは”#IStandWithAhmed(私はAhmedの味方です)”というハッシュタグが大量に拡散され始めます。
超大物から次々とラブコール
さすがに事態を重く見たのか、警察は彼を逮捕したものの罪には問わなかったことを発表しますが、世間の怒りは全く収まる様子をみせません。そんななか、AhmedくんのTwitterにとあるメッセージが届きます。
Cool clock, Ahmed. Want to bring it to the White House? We should inspire more kids like you to like science. It's what makes America great.
— President Obama (@POTUS) 2015, 9月 16
なんとオバマ大統領からの、「クールな時計だよ、Ahmed。ホワイトハウスに持ってきてくれないかい?我々は君のような子供に科学を嫌いになって欲しくない。アメリカの偉大さの源だからだ」というメッセージでした。
そして続いて、今度はマーク・ザッカーバーグ氏からも、
You’ve probably seen the story about Ahmed, the 14 year old student in Texas who built a clock and was arrested when he…
Posted by Mark Zuckerberg on 2015年9月16日
「スキルを持っていることや何かクールなものを作ろうとする気概には、逮捕ではなく、賞賛で応えるべきだ。Ahmed、もしFacebookに立ち寄る機会があったら、ぜひ君に会いたいよ。作り続けてくれ」とFacebookで熱いコメントが出されます。
日本では考えにくい事件ですが、こういう被害者に対してこのような温かいメッセージが届くのもまたアメリカらしいですね。
他にも、「10月28日に開催されるトロントの科学ショーに来てくれ」といったNASAの宇宙飛行士からの熱烈なラブコールや、当サイトでもお馴染みベンチャー・キャピタルのAndreessen Horowitz氏からは、「このジャガイモ時計も爆弾に見えるだろう」というジョークが飛び出すなど、現在Ahmedくんはテロリスト容疑者から一転、シリコンバレーの寵児となっています。
Thank you fellow supporters. We can ban together to stop this racial inequality and prevent this from happening again pic.twitter.com/fBlmckoafU
— Ahmed Mohamed (@IStandWithAhmed) 2015, 9月 16
Source:Business Insider,Wired
(kihachi)
iPhone Mania編集部
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