2015年9月15日 01時15分

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Apple共同創業者ウォズニアック氏「ジョブズはAppleをクビになっていない」

ジョブズ氏とウォズニアック氏


 
の共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏が、スティーブ・ジョブズ氏がAppleを追われた、という有名なエピソードは事実と異なるとコメントして話題となっています。

ウォズニアック氏「ジョブズはAppleをクビになったんじゃない」

Appleの創業者でカリスマ的存在感を持ち、没後約4年を経た今も私たちに強い印象を残すスティーブ・ジョブズ氏は、自らが創業したAppleの経営不振の責任を問われて解雇された、とのエピソードが知られています。
 
しかし、Appleの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏は、よく知られたエピソードは事実と異なるとして、Facebookに「スティーブ・ジョブズは会社を追われたんじゃない、自ら去ったんだ」と書き込んでいます。
 
facebookでのウォズニアック氏コメント
 
このコメントは、10月にアメリカで公開予定の、ダニー・ボイル監督映画「Steve Jobs」についてのロングインタビューの一部を抜粋したもので、同作品についてのFacebookの投稿にコメントとして書き込まれました。

有名な講演で「私は解雇された」と語ったジョブズ氏

Appleを去った経緯について、ジョブズ氏自身は2005年、スタンフォード大学の卒業式で講演し以下のように語っています。
 

「我々は最高傑作であるMacintoshをリリースした翌年、私は30歳になった。そして私は解雇された。」

「自分が作った会社をクビになるなんてことがあるかい?Appleは成長し、私と一緒に経営するのに適した有能な人物を雇った。最初の1年はうまくいっていたが、次第に考えの違いが大きくなり、ついに分裂した。その時、役員会は彼の側についた。そして私は解雇された。」

 
ちなみに、この講演の最後、ジョブズ氏は有名な「Stay hungry, Stay Foolish(ハングリーであれ、愚かであれ)」の名言を残しています。動画の14分10秒あたりから最後にかけて、印象的なフレーズを聴くことができます。
 

「有能な人物」スカリー氏も「スティーブはクビになんてなってない」

ジョブス氏の言葉に登場する「有能な人物」であるAppleの元CEO、ジョン・スカリー氏も、ジョブズ氏の主張に反論しており、インタビューでウォズニアック氏と似たことを語っていました。
 

「役員会は、ジョブズ氏にMacintosh部門のトップから降りるよう要請した。それは、彼が組織をめちゃくちゃにしていたからだ」

「スティーブはクビになんてなっていない。彼は長期休暇を取っていただけで、役員会の議長であり続けた。彼はMac部門から降りたが、誰も彼を引きずりおろしていないが、彼は去った。彼は、そのことで決して私を許さなかった」

 
ちなみに、ジョブズ氏といえば、天才的なインスピレーションと同時に、感情の激しさや気まぐれさで周囲を翻弄していた、と現在Appleのデザイン担当役員であるジョナサン・アイブ氏も語っています

映画「Steve Jobs」はジョブズ氏の命日直後の週末に公開予定

ウォズニアック氏はインタビューの最後に、ジョブズ氏の伝記映画について、事実の正確さとエンターテインメントをうまく融合していると高く評価しています
 
映画「Steve Jobs」は、ジョブズ氏の没後4回忌の命日、10月5日から直後の週末にあたる10月9日にアメリカで公開される予定です。残念ながら、現時点では日本国内での上映予定はアナウンスされていませんが、早く観てみたいものです。
 
以下は映画「Steve Jobs」の公式予告編です。
 

 
 
Source:Apple Insider, Facebook
(hato)

著者情報

iPhone Mania編集部

iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!

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