2015年9月14日 08時18分
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iPhone6sで重量増の犯人とされてきたアルミニウム合金、完全な濡れ衣だった
iPhone6sはiPhone6に比べ、14グラム(約11%)ほど重くなっていることが判明していますが、これまで重くなった理由は、ボディの素材を7,000系アルミニウム合金に変更したからだ、と言われてきました。しかし、新たなデータからは、この見方が「言いがかり」であることが明らかとなりつつあります。
アルミニウムでは2グラムしか増えていない

Apple Watchにも用いられている7,000系アルミニウム合金は、亜鉛を化合物のメインとしている点で、シリコンとマグネシウムを用いていた従来の6,000系よりも、密度が高いものとなっていることは事実です。
しかし、アップルの発表では、このアルミニウム合金によって前モデルから重くなった分は、iPhone6s Plusで2グラム、iPhone6sに至ってはわずかに1グラムも増えていないとのことです。
従って、強度を2倍にしたという点で褒められこそすれ、重量を増やしたかどで新アルミニウム合金が批判される言われは、実は全くないのです。
重量増の真犯人は3D Touchディスプレイだった
では、一体何が重量増加の真犯人なのでしょうか。
それは、3D Touchディスプレイです。ニュースサイトTHE VERGEによれば、ディスプレイの重量はiPhone6の12グラムから、iPhone6sでは29グラムと、250%近く増えたそうです。これはもちろん、アップルが感圧センサーを測るためのレイヤーを、新たにディスプレイへ重ねたからですが、この事実からはディスプレイだけで17グラムの増量が行われたことが分かります。

しかし、全体を通してみると、iPhone6sは14グラム、iPhone6s Plusでも20グラムの増量にとどまっています。
ディスプレイだけで17グラム、アルミニウム合金でも2グラム増えているのですから、少なくとも5グラム分どこかが軽くなっていることになりますが、まさかバッテリーの容量が減らされたのは、こんな些細な重量の問題が原因ではないことを、出先で充電問題に悩まされるユーザーとしては切に祈りたいところです。
Source:THE VERGE
(kihachi)
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iPhone Mania編集部
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